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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.2 を解説、日照・日射・日影

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.2 は、日照・日射・日影 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 南面垂直壁の可照時間は春分より夏至の方が長い
  2. 影の時間が等しい点を結んだ線を等時間日影線という
  3. 日射は直達日射と天空日射に大別される
  4. 緯度が高いほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

真南の垂直壁が日射を受けられる可照時間は、夏至より春分・秋分のほうが長いです。「夏至に最も長い」とした選択肢1が誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 南面垂直壁の可照時間は夏至の方が短い(太陽高度が高く壁面に当たる時間が減る)
2 ◯(適当) 等時間日影線の定義として正しい
3 ◯(適当) 直達日射+天空日射の区分で正しい
4 ◯(適当) 高緯度ほど冬至の太陽高度が低く隣棟間隔は大きく必要で正しい

選択肢1 のポイント(ここが最も不適当)

「夏は日が長いのだから、南向きの壁にも長く当たるはず」と考えると間違えます。ここで重要なのは、太陽が昇り沈む方位です。

夏至の太陽は、真東より北寄りから昇り、真西より北寄りに沈みます。つまり朝夕は太陽が壁の裏(北側)に回ってしまい、真南を向いた壁には当たりません。

一方、春分・秋分は太陽がちょうど真東から昇って真西へ沈むので、日の出から日没まで南面に日が差し続けます。だから南面垂直壁の可照時間は、夏至より春分・秋分のほうが長くなります。

問題文が「夏至に最も長い」としている点が、最も不適当な記述です。

覚え方

  • 南面垂直壁の可照時間は春分・秋分が最長、夏至は短い
  • 日射=直達日射+天空日射
  • 等時間日影線=影の時間が等しい点を結んだ線

一問一答

Q.

南面の垂直壁の可照時間は夏至と春分でどちらが長いか。

春分のほうが長いです。夏至は太陽高度が高く壁への日照時間が短くなります。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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