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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.24 を解説、既製コンクリート杭の施工

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.24 は、既製コンクリート杭の施工 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. セメントミルク工法で杭が浮く場合は中空部に注水し安定
  2. 中掘り工法では砂質地盤で先掘り長さを大きくする
  3. 下杭が傾斜時は継手で修正せず上杭を鉛直に建て込まない
  4. 施工精度は傾斜1/100以内・杭心ずれは杭径1/4かつ100mm以下

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

中掘り工法で砂質地盤を施工するときは、杭先端より先を掘る「先掘り」の長さを小さく抑えます。「大きくする」とした選択肢2が誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 注水で重量を増し安定は妥当
2 ×(最も不適当) 砂質地盤では先掘りを大きくすると地盤を乱し支持力低下を招くため先掘り長さは小さくするのが正しく、誤り
3 ◯(適当) 下杭傾斜時の扱いで正しい
4 ◯(適当) 施工精度の目標値で正しい

選択肢2 のポイント(ここが最も不適当)

中掘り工法は、既製杭の中空部にオーガーを通し、杭の中の土を掘り出しながら杭を沈めていく工法です。

このとき杭先端より先まで掘りすぎる(先掘りを大きくする)と、砂質地盤では杭のまわりの砂がゆるみ、せっかくの先端支持力や周面摩擦が落ちてしまいます。

だから砂質地盤では先掘りを小さく抑え、地盤を乱さないようにします。「先掘りを大きくする」とした問題文が、最も不適当な記述です。

覚え方

  • 中掘り工法の砂質地盤は先掘り長さを小さくする
  • 施工精度:傾斜1/100以内・杭心ずれ杭径1/4かつ100mm以下
  • 下杭傾斜は上杭を鉛直に建て込まない

一問一答

Q.

中掘り工法で砂質地盤の先掘り長さはどうするか。

小さくします。先掘りしすぎると地盤を緩め支持力が低下します。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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