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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.44 を解説、押出成形セメント板張り

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.44 は、押出成形セメント板張り に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 2次漏水対策で室内側ガスケットと最下部に水抜きパイプ
  2. 縦張りはロッキング追従で縦目地15mm・横目地8mm
  3. Zクリップは下地鋼材に30mmのかかりしろ
  4. 横張りはパネルがスライドできるよう取り付ける

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

縦張りパネルはロッキング(回転)で変形に追従するため、回転を許す可動目地は横目地側に必要です。

縦目地と横目地の役割・寸法配分が逆になっており、記述が不適当です。

ザックリ言えば、縦張りは横目地で動きを逃がす、ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 漏水対策の処置で正しい
2 ×(最も不適当) 縦張り工法はロッキングで層間変形に追従するため、可動を許す目地は横目地を大きく(縦目地ではなく)とるべきで、目地寸法の割付けが逆で誤り
3 ◯(適当) Zクリップのかかりしろで正しい
4 ◯(適当) 横張りのスライド機構で正しい

選択肢2 のポイント(ここが最も不適当)

縦張りの押出成形セメント板(ECP)は、地震で階と階が水平にずれる層間変形を受けます。このとき各パネルが少しずつ回転(ロッキング)して、変形に追従します。

パネルが回転すると、上下のパネルの間、つまり横目地が開いたり閉じたりします。だから横目地を大きくとって動きを逃がし、ほとんど動かない縦目地は小さくします。標準は横目地15mm、縦目地8mm程度です。

選択肢2は縦目地15mm・横目地8mmと、大きくとる目地が縦横で逆になっています。ここが誤りです。

覚え方

  • 縦張りは横目地で層間変形に追従
  • Zクリップは30mmのかかりしろ
  • 横張りはパネルがスライドして追従

一問一答

Q.

縦張りの押出成形セメント板はどの目地で変形に追従するか。

ロッキングにより横目地側で追従します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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