ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.24 場所打ちコンクリート杭

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.24を解説、場所打ちコンクリート杭

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.24 は、場所打ちコンクリート杭の施工に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鉄筋かごの主筋帯筋の接合
  2. オールケーシングの孔底処理
  3. アースドリルの深さ確認
  4. リバースの2次スライム処理

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

場所打ち杭の鉄筋かごは、主筋に帯筋を結びつけて組みますが、その接合は溶接ではなく結束が原則なんです。

選択肢1は、鉄筋かごの主筋と帯筋を「原則として溶接により接合」としていますが、これは誤りです。溶接すると熱で鉄筋が劣化するおそれがあるため、原則鉄線による結束で組み立てるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 主筋と帯筋は原則鉄線結束(溶接ではない)
2 ◯(正しい) オールケーシングはハンマーグラブで掘りくず除去
3 ◯(正しい) アースドリルは検測器具で2か所以上検測
4 ◯(正しい) リバースはトレミー管とサクションポンプで吸上げ

選択肢1のポイント(ここが誤り)

鉄筋を溶接すると、熱影響で局部的に強度や靭性が低下するおそれがあります。

そのため鉄筋かごの組立ては、原則として鉄線による結束で行います。

設問は「溶接により接合」としており、原則と異なり誤りです。

ザックリ言えば、鉄筋かごは溶接でなく結束、ということです。

覚え方

  • 鉄筋かごの組立ては原則鉄線結束
  • 溶接は熱影響で鉄筋を劣化させる
  • スライム処理は2次まで確実に

一問一答

Q.

鉄筋かごの主筋と帯筋は原則溶接か結束か。

結束です。溶接は熱で鉄筋を劣化させます。

平成28年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>