ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.53 工期とコスト

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.53を解説、工期とコスト

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.53 は、建築工事の工期とコストの関係に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 最適工期
  2. 間接費と工期
  3. 直接費と工期
  4. 総工事費と工期

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

工期とコストの関係はU字(下に凸)になります。短すぎても長すぎてもコストが上がり、中間に最適点があるんです。

選択肢4は、総工事費が「工期に比例して増加する」としていますが、これは誤りです。総工事費は直接費と間接費の和で、最適工期で最小となるU字形になります。工期が長いほど単純に増えるわけではないんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 最適工期は直接費+間接費が最小のとき
2 ◯(正しい) 間接費は工期短縮で減少
3 ◯(正しい) 直接費は工期短縮で増加
4 ×(誤り) 総工事費は工期に比例しない(最適工期で最小のU字)

選択肢4のポイント(ここが誤り)

直接費は工期を縮めるほど増え、間接費は工期が長いほど増えます。

両者の和(総工事費)は、最適工期で最小となるU字形になります。

設問は工期に比例して増加としており、U字の関係を無視していて誤りです。

ザックリ言えば、総工事費は最適工期で最小のU字、ということです。

覚え方

  • 総工事費は最適工期で最小(U字形)
  • 直接費は工期短縮で増加
  • 間接費は工期短縮で減少

一問一答

Q.

総工事費は工期に比例して増加するか。

比例しません。最適工期で最小となるU字形です。

平成28年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>