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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.6を解説、鉄骨構造

平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.6 は、鉄骨構造 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 材質変更とたわみ
  2. トラス節点の扱い
  3. 座屈長さ(両端固定と両端ピン)
  4. 柱脚の回転拘束(根巻きと露出)

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

柱脚形式は、回転拘束力(固定度)の大きさが、埋込み形>根巻き形>露出形の順なんです。

選択肢4は、回転拘束力を高めるため露出形式とするとしていますが、これは誤りです。露出形式は固定度が最も低く、高い回転拘束力には根巻き形式や埋込み形式を用いるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) ヤング係数は鋼種で変わらないので、SN400AをSN490Bに変えてもたわみは同一
2 ◯(正しい) トラスの節点は構造計算上すべてピン接合として扱う
3 ◯(正しい) 両端固定材の座屈長さは両端ピン支持材より短い
4 ×(誤り) 回転拘束力は露出形より根巻き・埋込み形のほうが高い(記述は逆)

選択肢4のポイント(ここが誤り)

鋼材のヤング係数(弾性係数)は強度が違っても約205kN/mm2で一定です。

たわみは断面と荷重とヤング係数で決まるので、材質を強くしてもたわみは変わりません。

柱脚は、コンクリートで根巻きしたり埋め込んだりするほど回転を拘束できます。

ザックリ言えば、固めたいなら根巻き・埋込み、ということです。

覚え方

  • 鋼材のヤング係数は鋼種によらず一定→たわみは材質で変わらない
  • 柱脚の固定度=埋込み形>根巻き形>露出形
  • 両端固定の座屈長さ<両端ピンの座屈長さ

一問一答

Q.

柱脚の回転拘束力が最も低い形式はどれか。

露出形式です。固定度は埋込み形>根巻き形>露出形の順です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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