ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和2年
  5. > No.3 音

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.3を解説、音

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.3 は、音に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 可聴周波数の範囲
  2. フラッターエコーの発生条件
  3. 点音源の距離減衰
  4. 回折と周波数の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

回折は、音波が障害物の背後へ回り込む現象です。波長が長い(周波数が低い)音ほど回り込みやすいんです。

選択肢4は高い周波数のほうが回折しやすいとしていますが、これは逆で誤りです。正しくは低い周波数ほど回折しやすいです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 人が聞き取れる音は一般に20Hz〜20kHz程度といわれる
2 ◯(正しい) 平行な壁の吸音率が低いとフラッターエコー(鳴き竜)が発生しやすい
3 ◯(正しい) 点音源は距離2倍で約6dB低下するので、10m→20mで63→57dBは妥当
4 ×(誤り) 回折は低い周波数ほど起こりやすい(高周波が回折しやすいは誤り)

選択肢4のポイント(ここが誤り)

回折は波長が大きいほど顕著です。低い周波数は波長が長いため、障害物の裏側まで回り込みます。

逆に高い周波数(短い波長)は直進性が強く、障害物の陰に音が届きにくいんです。だから壁の向こうの話し声は、こもった低い音だけが聞こえやすいわけです。

ザックリ言えば、低い音はよく回り込む、高い音は遮られやすいということです。

覚え方

  • 回折は低周波ほど起こりやすい(波長が長いため)
  • 点音源は距離2倍で約6dB低下
  • 可聴域は20Hz〜20kHz

一問一答

Q.

低い音と高い音、障害物の裏に回り込みやすいのはどちらか。

低い音です。波長が長く回折しやすいためです。

令和2年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>