ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和2年
  5. > No.26 鉄筋の機械式継手

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.26を解説、鉄筋の機械式継手

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.26 は、鉄筋の機械式継手に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ねじ節継手
  2. 充填継手
  3. 端部ねじ継手
  4. 併用継手

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

充填継手は、異形鉄筋の端部に鋼管(スリーブ)をかぶせ、そのすき間にモルタルやグラウトを充填して鉄筋の節とかみ合わせる工法です。外側から加圧してスリーブを食い込ませる方式ではないんです。

選択肢2は充填継手を外側から加圧してスリーブを食い込ませると説明していますが、これは圧着継手(鋼管圧着)の説明で誤りです。充填継手はグラウトを充填する方式です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) ねじ節継手はねじ状の節をもつ鉄筋を雌ねじカップラーで接合する
2 ×(誤り) 充填継手はスリーブ内にグラウトを充填して接合(外側から加圧は圧着継手)
3 ◯(正しい) 端部ねじ継手はねじ加工した端部を雌ねじカップラーで接合する
4 ◯(正しい) 併用継手は2種類の機械式継手を組み合わせた工法

選択肢2のポイント(ここが誤り)

充填継手は、鉄筋の端部をスリーブに差し込み、すき間に無収縮モルタルやグラウトを注入して固めます。

固まったグラウトが鉄筋表面の節にかみ合い、引張力を伝えます。外から押しつぶすのではなく、中を充填するのが特徴です。

ザックリ言えば、充填継手は中を流し込む、押しつぶすのは圧着継手ということです。

覚え方

  • 充填継手はスリーブ内にグラウト充填
  • 外側から加圧して食い込ませるのは圧着継手
  • ねじ節継手はカップラーで接合

一問一答

Q.

充填継手はスリーブを外側から加圧して鉄筋に食い込ませる工法か。

違います。スリーブ内にグラウトを充填して接合する工法です。

令和2年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>