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令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.53を解説、工程管理

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.53 は、工程管理に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. バーチャートの特徴
  2. Sチャートによる進捗把握
  3. 間接費と工期の関係
  4. クラッシュタイム

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

バーチャート(横線式工程表)は、作業の開始・終了が一目でわかる一方、作業同士の前後関係(依存関係)が表しにくい欠点があります。だから前工程の遅れが後工程へどう波及するかは理解しにくいんです。

選択肢1はバーチャートが前工程の遅れの影響を理解しやすいとしていますが、これは誤りです。前後関係の把握にはネットワーク工程表が向いています。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) バーチャートは作業の影響関係が把握しにくい(理解しやすいは誤り)
2 ◯(正しい) 進捗把握には時間と出来高の関係を示すSチャートが用いられる
3 ◯(正しい) 間接費は一般に工期の長短に相関して増減する
4 ◯(正しい) どんなに直接費を投入しても短縮できない時間をクラッシュタイムという

選択肢1のポイント(ここが誤り)

バーチャートは各作業を横棒で並べるだけなので、見やすさが利点です。

しかし棒同士のつながり(どの作業がどの作業に影響するか)は線で表せないため、前工程の遅れが後工程に与える影響は読み取りにくいんです。

作業の依存関係を表すにはネットワーク工程表が適します。ザックリ言えば、影響関係の把握はネットワークの得意分野ということです。

覚え方

  • バーチャートは作業の影響関係が把握しにくい
  • 影響関係はネットワーク工程表が得意
  • クラッシュタイム=短縮限界の時間

一問一答

Q.

前工程の遅れが後工程に与える影響を把握しやすいのはバーチャートかネットワークか。

ネットワーク工程表です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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