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令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.63を解説、解体工事の振動・騒音対策

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.63 は、鉄筋コンクリート造建築物の解体工事における振動・騒音対策に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 躯体を防音壁として利用
  2. コンクリートカッターによる切断
  3. 振動レベルの測定値の扱い
  4. 転倒工法のクッション材

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

振動レベルの測定値が周期的に変動する場合は、変動ごとの最大値を読み取り、その平均値を振動レベルとするのが測定方法です。最大値の中の最大を採るのではありません。

選択肢3は変動ごとに最大値と最小値の平均を求め、そのなかの最大の値を振動レベルとしたとしていますが、これは誤りです。正しくは指示値の最大値の平均などの所定の方法で求めます。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 外周スパンを残し躯体を防音壁として利用するのは妥当
2 ◯(正しい) 振動・騒音を抑えるコンクリートカッター切断工法は妥当
3 ×(誤り) 振動レベルは最大値の平均で求める(最大値中の最大は誤り)
4 ◯(正しい) 転倒工法で先行解体のガラをクッション材に利用するのは妥当

選択肢3のポイント(ここが誤り)

振動レベルは、メーターの指示値が変動する場合の読み取り方法が定められています。

指示値が周期的に変動するときは、各変動の最大値を読み、それらを平均した値を振動レベルとします。

設問3は、最大と最小の平均をとり、さらにその中の最大を採るとしており、所定の方法と異なります。ザックリ言えば、振動レベルは最大値の平均で評価ということです。

覚え方

  • 振動レベルは最大値の平均で評価
  • カッター切断は振動・騒音を抑える
  • 残置躯体を防音壁に利用

一問一答

Q.

振動レベルの指示値が周期的に変動するとき、どう振動レベルを求めるか。

変動ごとの最大値を読み、その平均値とします。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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