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令和4年度 1級建築施工管理技士 No.2を解説、伝熱と熱貫流率

令和4年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、伝熱に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 熱放射と真空中での伝熱
  2. 壁体の含湿率と熱伝導率の関係
  3. 熱貫流率の定義
  4. 容積比熱の定義

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

水は空気よりずっと熱を伝えやすいため、壁が湿気を含むと熱が伝わりやすくなるんです。

選択肢2は含湿率が増えると熱伝導率が小さくなるとしていますが、湿った壁は熱を通しやすくなるため逆で誤り、正しくは含湿率が増えると熱伝導率は大きくなるわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 熱放射は電磁波による伝熱で真空中でも生じる
2 ×(誤り) 含湿率が増えると熱伝導率は大きくなる。小さくなるは逆
3 ○(正しい) 熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の和の逆数が熱貫流率
4 ○(正しい) 単位体積当たりの熱容量が容積比熱

選択肢2は壁体が湿気を含むと熱伝導率が小さくなるとした点が誤りで、正しくは水が熱を伝えやすいため大きくなるです。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

熱伝導率は、その材料が熱をどれだけ伝えやすいかを表す値です。値が大きいほど熱を通しやすいということになります。

壁体の中の空隙が乾いた空気で満たされていれば熱は伝わりにくいのですが、そこに水が入り込むと話が変わります。水の熱伝導率は空気の20倍以上あるからです。

ザックリ言えば、壁が湿ると熱の通り道が水でつながり、熱伝導率は大きくなるということです。問題文は小さくなるとしているため誤りなんです。

覚え方

  • 湿った壁は熱を通しやすい=熱伝導率が大きくなる
  • 水の熱伝導率は空気の20倍以上
  • 熱貫流率=(熱伝達抵抗+熱伝導抵抗)の和の逆数

一問一答

Q.

壁体の含湿率が増えると熱伝導率はどうなるか。

水が熱を伝えやすいため、熱伝導率は大きくなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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