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令和4年度 1級建築施工管理技士 No.23を解説、山留め工事の計測管理

令和4年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.23は、山留め工事の管理に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 傾斜計による壁変形の計測
  2. 地盤沈下計測の基準点
  3. 管理基準値と措置の計画
  4. 盤圧計(軸力計)の設置位置

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

切梁に作用する軸力を測る盤圧計(軸力計)は、力が集中する火打材との交点付近を避け、変形の影響を受けにくい位置に置くのが基本なんです。

選択肢4は盤圧計を切梁の中央部に設置としていますが、中央部は座屈変形の影響を受けやすく誤り、正しくは火打材との交点を避けた端部寄りに設置します。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 傾斜計で壁変形を測るときは壁下端の変位量に注意する
2 ○(正しい) 地盤沈下計測の基準点は工事の影響を受けない構造物に設置
3 ○(正しい) 管理基準値と近づいた場合の措置をあらかじめ計画する
4 ×(誤り) 盤圧計は火打材交点を避けた端部寄り中央部は座屈変形の影響で不適

選択肢4は盤圧計を切梁の中央部に設置するとした点が誤りで、座屈変形の影響を避けるため火打材交点を避けた端部寄りに設置します。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

盤圧計(切梁軸力計)は、切梁にかかる軸力を正確に測るための計器です。設置位置を誤ると正しい軸力が測れません。

切梁の中央部は、軸力がかかると座屈してたわみやすい場所で、ここに計器を置くと曲げの影響が混じり、純粋な軸力が読めなくなります。火打材との交点付近も力が複雑にかかるため避けます。

ザックリ言えば、盤圧計は変形の影響を受けにくい端部寄りに置くということです。問題文は中央部としているため、計測位置として不適で誤りなんです。

覚え方

  • 盤圧計(軸力計)は火打材交点を避け、端部寄りに設置
  • 切梁中央部は座屈変形の影響を受けやすい
  • 傾斜計は壁下端の変位に注意

一問一答

Q.

切梁の盤圧計を中央部に設置するのは適切か。

中央部は座屈変形の影響で正しい軸力が測れないため不適で、火打材交点を避けた端部寄りに設置します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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