ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和5年
  5. > No.29 建設機械

令和5年度 1級建築施工管理技士 No.29を解説、建設機械とアースドリル・リバースの違い

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.29は、建設機械に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ブルドーザーが得意な作業(盛土・押土・整地)
  2. ホイールクレーンの機動性
  3. アースドリルとリバース掘削機、深い掘削に適するのはどちらか
  4. バックホウが得意な掘削(機械より低い場所)

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

アースドリル掘削機とリバース掘削機を比べると、より深い掘削に適するのはリバース掘削機のほうなんです。選択肢3はこの関係が逆になっているわけです。深い場所杭はリバース、と覚えておくと迷いません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ブルドーザーは盛土・押土・整地に適している
2 ○(正しい) ホイールクレーンは同じ運転室でクレーンと走行を操作でき機動性に優れる
3 ×(誤り) 深い掘削に適するのはリバース掘削機で、アースドリルは比較的浅い(逆)
4 ○(正しい) バックホウは機械より低い場所の掘削に適し水中掘削も可能

選択肢3は「アースドリル掘削機はリバース掘削機より深く掘れる」とした部分が誤りで、正しくはリバース掘削機のほうが深い掘削に適するです。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

アースドリル掘削機は回転するバケットで土をすくい上げて掘る方式で、比較的浅い掘削に向きます。一方リバース掘削機(リバースサーキュレーション工法)は泥水を循環させて掘りくずを排出する方式で、孔壁を安定させながら大深度まで掘削できるのが特徴です。どちらも場所打ちコンクリート杭を作る掘削機です。

問題文は「アースドリルのほうがより深く掘れる」としていますが関係が逆で、正しくはリバース掘削機のほうが深い掘削に適するということです。

覚え方

  • アースドリル=バケットですくう=比較的浅い/リバース=泥水循環=大深度に適する
  • ブルドーザーは盛土・押土・整地に適する
  • バックホウは機械より低い場所の掘削に適し水中掘削も可能

一問一答

Q.

アースドリル掘削機とリバース掘削機では、どちらが深い掘削に適するか。

リバース掘削機です。泥水を循環させて孔壁を安定させながら大深度まで掘削できます。アースドリルは比較的浅い掘削向きです。

Q.

バックホウはどのような場所の掘削に適するか。

機械の位置より低い場所の掘削に適し、水中掘削も可能です。高い山の切取りには適しません。

令和5年 1級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和5年 1級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>