ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和5年
  5. > No.37 塗装工事

令和5年度 1級建築施工管理技士 No.37を解説、塗装工事と木材保護塗料

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.37は、塗装工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. アクリル樹脂系非水分散形塗料の中塗り前の研磨
  2. エマルションペイントの乾燥時間の確保
  3. 木材保護塗料は水で希釈してよいか
  4. 亜鉛めっき鋼面の下塗りプライマー

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

木材保護塗料は、防腐・防虫・防かび成分を木の内部までしみ込ませる塗料なので、原液のまま使うのが原則なんです。水で薄めると有効成分の濃度が落ちて性能が出なくなる、というのが一番引っかかりやすい考え方ですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りで、中塗り前に研磨紙P220で研磨した
2 ○(正しい) 合成樹脂エマルションペイント塗りで、中塗り後に時間を空けて次工程に入った
3 ×(誤り) 木材保護塗料を水で希釈して使用した(原液のまま使うのが正しい)
4 ○(正しい) 亜鉛めっき鋼面のふっ素樹脂エナメル塗りで、下塗りに変性エポキシ樹脂プライマーを使用した

選択肢3は、木材保護塗料を水で希釈して使った点が誤りで、正しくは原液のまま、よく攪拌して使用するということです。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

木材保護塗料(WP)は、防腐・防虫・防かびの成分を木材の内部にしみ込ませて木を守る塗料です。成分の濃度が性能に直結するため水で希釈してはいけません。原液のまま、沈んだ成分が均一になるようよく攪拌して使うのが正しい手順です。

薄めて塗ると防腐性能が出ず、外部の木製ルーバーやウッドデッキなら数年で傷んでしまいます。正しくは原液のまま使用するということです。

覚え方

  • 木材保護塗料=木にしみ込ませて守る=原液のまま(希釈しない)
  • 仕上げ用塗料は塗りやすさのため規定内で薄める場合がある
  • 亜鉛めっき鋼面の下塗りは変性エポキシ樹脂プライマー

一問一答

Q.

屋外木部に使う木材保護塗料は、水で希釈して使ってよいか。

希釈してはいけません。有効成分を木にしみ込ませる塗料のため、原液のまま、よく攪拌して使用します。

Q.

亜鉛めっき鋼面にふっ素樹脂エナメルを塗るとき、下塗りに何を使うか。

密着性の高い変性エポキシ樹脂プライマーを下塗りに使用します。

令和5年 1級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和5年 1級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>