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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.36を解説、塗装工事の施工規定と注意点

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.36は、各種塗装工事の塗り方・希釈・工程間隔・下塗りの方法を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. アクリル樹脂系非水分散形塗料の塗付け量
  2. ふっ素樹脂エナメル下塗りの塗り方
  3. 2液形ポリウレタンの工程間隔時間
  4. 合成樹脂エマルションペイントを何で希釈するか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

合成樹脂エマルションペイント(水性ペイント)の希釈はで行います。「有機溶剤で希釈して使用した」という記述は誤りです。エマルションペイントに有機溶剤を加えると、乳化が壊れて塗料が分離・変質します。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) アクリル樹脂系非水分散形塗料: 下塗り・中塗り・上塗り同一材料で塗付け量各0.10 kg/m²
2 ○(正しい) 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りの下塗りはローラーブラシ塗りとした
3 ○(正しい) 2液形ポリウレタンエナメル塗りの工程間隔時間(気温20℃): 中塗り後から上塗りまで16時間
4 ×(誤り) 合成樹脂エマルションペイントの希釈はで行う。「有機溶剤」は誤り

選択肢4の「有機溶剤で希釈して使用した」という記述が誤りで、合成樹脂エマルションペイントは水で希釈します。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

合成樹脂エマルションペイントは水性塗料の代表格です。水中に樹脂粒子が分散した乳化状態(エマルション)にあります。

そのため希釈はで行います。問題文の「有機溶剤で希釈」は誤りで、有機溶剤を加えると乳化が壊れて塗料が分離・変質してしまうわけです。

ザックリ言えば、水性は水で薄める、と性質どおり、ということです。溶剤系(油性)は専用シンナーで薄める、という対比で押さえましょう。

覚え方

  • エマルション(水性)は水で希釈、有機溶剤は厳禁(乳化が崩れる)
  • 溶剤系(油性)は専用シンナー・有機溶剤で希釈
  • アクリル樹脂系非水分散形は下中上塗り同一材料・各0.10 kg/m²
  • 2液形ポリウレタンの中塗り後から上塗りまでは20℃で16時間

一問一答

Q.

合成樹脂エマルションペイントの流動性を上げるために希釈する場合、何を使うか。

水を使います。有機溶剤で希釈すると乳化が壊れて塗料が変質するため、有機溶剤は使用してはなりません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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