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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.38を解説、RC構造の断熱工事の施工規定

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.38は、硬質ウレタンフォーム吹付け・押出法ポリスチレンフォーム張付け・打込み工法を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 硬質ウレタンフォーム吹付けの厚さ管理
  2. 硬質ウレタンフォームの自己接着性と接着剤の要否
  3. 押出法PSF張付けで下地不陸をどう調整するか
  4. 押出法PSF打込み工法のはみ出し補修

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

硬質ウレタンフォーム吹付け工法では、吹付け厚さはマイナス(不足)を許さず、許容誤差は0から+10mmで管理します。「-5mmから+10mm」という記述は厚さ不足を認めてしまうため誤りなんです。断熱層が薄いと所定の断熱性能を確保できないわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 硬質ウレタンフォーム吹付け: 厚さの許容誤差を「-5mmから+10mm」としたのは誤り。マイナスを許さず0から+10mmで管理する
2 ○(正しい) 硬質ウレタンフォーム: 自己接着性があるためコンクリート面に接着剤を塗布しなかった
3 ○(正しい) 押出法PSF張付け工法: 下地の不陸が最大3mm程度のため接着剤を厚くして調整した
4 ○(正しい) 押出法PSF打込み工法: 継目にコンクリートがはみ出している箇所をVカット後に現場発泡で補修した

選択肢1の「厚さの許容誤差を-5mmから+10mmとして管理した」という記述が誤りで、吹付け厚さはマイナス(不足)を許さず、許容誤差は0から+10mmで管理します。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

硬質ウレタンフォームの吹付けは、現場でその場で発泡させて厚さをつくっていく工法です。手作業で吹き付ける以上、どうしても厚みにばらつきが出ます。そこで許容誤差を定めて管理するわけです。

このとき大切なのは、設計厚さに対して薄くなる方向(マイナス)を認めないという考え方です。断熱層が所定より薄いと、その部分だけ熱が逃げて結露の原因にもなるからなんです。

そのため許容誤差は0から+10mmとし、不足は許さず、余分に厚くなる方向だけを許容します。問題文の「-5mmから+10mm」はマイナス側の不足を認めてしまうため誤りです。ここは混乱しやすいところですね。

ザックリ言えば、吹付け断熱の厚さは、薄いのはダメ、厚いのはOK、ということです。

覚え方

  • 硬質ウレタンフォーム吹付けの厚さ許容誤差は0〜+10mm(マイナス不可)
  • 硬質ウレタンは自己接着性があり接着剤塗布は不要
  • 押出法PSF張付けの軽微な不陸は接着剤を厚くして調整できる
  • 打込み工法のはみ出しはVカット後に現場発泡で補修

一問一答

Q.

硬質ウレタンフォーム吹付け工法における吹付け厚さの許容誤差はどのように管理するか。

マイナス(厚さ不足)を許さず、0から+10mmの範囲で管理します。「-5mmから+10mm」は厚さ不足を認めるため誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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