ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和6年
  5. > No.55 壁タイル後張り工法

令和6年度 1級建築施工管理技士 No.55を解説、壁タイル後張り工法の考え方

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.55は、セメントモルタルによる壁タイル後張り工法の塗り方・数値を問う応用能力問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 改良積上げ張りはモルタルをどこに塗るか
  2. 密着張りの1回の塗付け面積
  3. モザイクタイル張りの2度塗り手順
  4. マスク張りのマスク板の厚さ
  5. 改良圧着張りの合計塗厚

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

改良積上げ張りは、張付けモルタルをタイル裏面に塗り付けて下地に張る工法なんです。選択肢1は「下地モルタル面に塗厚4mmで塗り付けた」となっており、塗る場所が違う点で誤りです。工法名ごとに「下地に塗るか、タイル裏に塗るか」を取り違えやすいところですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 改良積上げ張りは張付けモルタルをタイル裏面に塗る。「下地モルタル面に塗り付けた」は塗る場所が誤り
2 ○(正しい) 密着張りの1回の塗付け面積は2m²以内。標準どおり
3 ○(正しい) モザイクタイル張りは下地へ2度塗り、1層目はこて圧をかける。正しい
4 ○(正しい) マスク張りは裏面に厚さ4mmのマスク板をあてて塗る。標準どおり
5 ○(正しい) 改良圧着張りは下地へ2度塗り、合計塗厚5mm。正しい

選択肢1は、改良積上げ張りでモルタルを下地モルタル面に塗ったとしている点が誤りで、正しくはタイル裏面に塗り付けます。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

改良積上げ張りは、張付けモルタルタイル1枚ずつの裏面に塗って下地に張る工法です。1枚ずつ下から積み上げていく工法だからです。

問題文は「下地モルタル面に塗厚4mmで塗り付けた」となっており、塗る場所が違うため誤りなんです。

ザックリ言えば、「積上げ」は1枚ずつ手に取る → モルタルもその裏に塗る、ということです。工法名ごとに「下地に塗るか、タイル裏に塗るか」を取り違えやすいところですね。

覚え方

  • 改良積上げ張りはモルタルをタイル裏面に塗る(下地に塗るのは別工法)
  • 密着張りの1回の塗付け面積は2m²以内
  • マスク張りは裏面に厚さ4mmのマスク板をあてて塗る
  • 改良圧着張りは下地2度塗りで合計塗厚5mm

一問一答

Q.

改良積上げ張りでは、張付けモルタルをどこに塗り付けるか。

タイルの裏面です。1枚ずつ裏面にモルタルを塗って下地に張り付けます。下地面に塗るのは誤りです。

令和6年 1級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和6年 1級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>