ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和5年
  5. > No.23 タイル後張り工法

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.23を解説、タイル後張り工法

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.23は、セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. マスク張りはタイル裏面にマスク板を当ててモルタルを塗り付ける
  2. 密着張りはタイルを上部から下部へ張り進める。下部から上部ではない
  3. 改良圧着張りの1回の塗付け面積は適切な範囲とする
  4. モザイクタイル張りの1回の塗付け面積も適切な範囲とする

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが誤っている記述)

密着張りは、振動工具でタイルをたたき込む工法で、張り進める向きは上部から下部なんです。下から張ると、上のタイルの重みや張付けモルタルのだれで、下のタイルがずれてしまいます。下から積み上げるイメージで覚えがちですが、後張りタイルは上から下が基本だと押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) マスク張りはタイル裏面にマスク板を当ててモルタルを塗り付ける
2 ×(誤り) 密着張りはタイルを上部から下部へ張り進める。下部から上部ではない
3 ○(正しい) 改良圧着張りの1回の塗付け面積は適切な範囲とする
4 ○(正しい) モザイクタイル張りの1回の塗付け面積も適切な範囲とする

選択肢2は、密着張りを下部から上部へ張り進めるとした点が誤りで、正しくは上部から下部へ張り進めます。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

この問題では、後張りタイルの各工法のやり方が問われています。

特に張り進める向きは混乱しやすいところですね。

後張り工法では、張付けモルタルが軟らかいうちにタイルを押し込みます。このとき下から積み上げると、上のタイルの重みでモルタルがだれて、下のタイルが沈んでしまうんです。

だから密着張りは上から下へ張り進めるのが原則になります。

覚え方

  • マスク張りはタイル裏面にマスク板を当ててモルタルを塗り付ける
  • 密着張りはタイルを上部から下部へ張り進める。下部から上部ではない
  • 改良圧着張りの1回の塗付け面積は適切な範囲とする
  • モザイクタイル張りの1回の塗付け面積も適切な範囲とする

一問一答

Q.

密着張りで、タイルはどの向きに張り進めるか。

上部から下部へ張り進めます。下から張るとモルタルがだれてずれるためです。

Q.

タイル裏面にマスク板を当ててモルタルを塗り付ける工法を何というか。

マスク張りです。マスク板を外すと必要な部分だけにモルタルが残ります。

令和5年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和5年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>