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令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 No.9を解説、基礎構造の考え方

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.9は、基礎構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. べた基礎を用いる場面
  2. 複合フーチング基礎を用いる場面
  3. 独立フーチング基礎の連結方法
  4. 直接基礎の底面は凍結深度より深いか浅いか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より深くするのが正しいんです。「浅くする」と覚えていると間違えます。凍結深度より浅いと、土が凍って膨らみ、基礎を持ち上げてしまう凍上が起きやすいんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) べた基礎は独立基礎だと底面が著しく広くなる場合などに用いる
2 ○(正しい) 複合フーチング基礎は隣接する柱間隔が狭い場合などに用いる
3 ○(正しい) 独立フーチング基礎は一般に基礎梁で連結する
4 ×(誤り) 直接基礎の底面は凍結深度より深くする。浅くするのではない

選択肢4は、直接基礎の底面を凍結深度より浅くするとしている点が誤りで、本来は凍結深度より深くします。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

選択肢4は「直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より浅くする」としています。しかし深さの向きが逆なんです。

寒い地域では、冬に地中のある深さまで土が凍ります。その凍る範囲の下端が凍結深度です。凍った土は膨らんで基礎を持ち上げる凍上を起こします。

これを避けるため、直接基礎の底面は凍結深度より深くして、凍らない層に載せるのが正しいんです。なぜかというと、凍結深度より浅いと底面の下の土が凍って膨らみ、基礎を持ち上げてしまうからですね。

深い・浅いが逆になっているため、ここが誤りということです。

覚え方

  • 直接基礎の底面=凍結深度より深くする(浅くしない・凍上を防ぐ)
  • べた基礎は独立基礎の底面が著しく広くなる場合などに用いる
  • 独立フーチング基礎は一般に基礎梁で連結する

一問一答

Q.

直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度に対してどの深さにするか。

凍結深度より深くします。凍上を防ぐためです。

Q.

隣接する柱間隔が狭い場合などに用いる、複数の柱を1つで支えるフーチング基礎を何というか。

複合フーチング基礎です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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