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令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 No.27を解説、内部仕上げの改修工事

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、内部仕上げの改修工事に関する問題です。除去する資材には石綿を含まないものとします。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 張替え部と存置部の縁切りの方法
  2. 残った接着剤の除去方法
  3. 軽微なモルタルの浮きの補修工法
  4. 間仕切壁の斫りに使う機械

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

張替え部と存置部の境目は、まずカッターなどで縁切りしてから斫るんです。のみだけの手作業で縁切りしようとすると、残す側のタイルまで一緒に浮かせてしまう。境界をきれいに切り離してから撤去するのが正しいというわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 張替え部の縁切りをのみだけの手作業で行うのは不適当
2 ○(正しい) 残った接着剤はディスクサンダーで除去する
3 ○(正しい) 一部軽微な浮きはアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で補修
4 ○(正しい) 間仕切壁の斫りは振動を抑えるため空気圧式ハンドブレーカーを使用

選択肢1は、存置部分との縁切りを斫りのみの手作業だけで行おうとしている点が誤りです。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1は「磁器質床タイルの張替え部は、斫りのみを用いて、手作業で存置部分と縁切りをした」としています。しかしここが間違いなんです。

張替え部と存置部の境目は、力の伝わり方を断ち切ってから撤去する必要があります。

のみだけで叩いて縁切りしようとすると、衝撃が残す側のタイルにも伝わり、存置部分まで浮かせたり割ったりしてしまいます。なぜかというと、改修工事は生かす部分を傷めずに撤去するのが基本で、残す側との境目はまず切り離してから撤去するからですね。正しくはカッターなどで境界に切れ目を入れて縁切りしてから斫ります。

のみだけの手作業で縁切りしているため、ここが誤りということです。

覚え方

  • 張替え部はカッターで縁切りしてから斫る、のみだけで叩かない
  • 残った接着剤はディスクサンダーで除去/軽微な浮きはアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入
  • 間仕切壁の斫りは振動を抑える空気圧式ハンドブレーカー

一問一答

Q.

床タイルの張替え部と存置部の縁切りは、のみだけの手作業で行ってよいか。

不適当です。カッターなどで縁切りしてから斫り、存置部分を傷めないようにします。

Q.

モルタルに一部軽微な浮きがあるとき、どんな工法で補修するか。

アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法です。ピンと樹脂で固定し直します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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