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令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 No.7を解説、鉄骨構造の特徴

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.7は、鉄骨構造の特徴を鉄筋コンクリート構造と比較する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鉄骨はRC造より剛性が大きいか小さいか
  2. 鉄骨は大スパンの建築物に適しているか
  3. 同じ容積で構造体は軽量化できるか
  4. 鋼材は不燃でも骨組の耐火性能はどうか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

選択肢1は逆になっています。鉄骨構造はRC造より剛性が小さく、しなやかなぶんたわみや振動障害が生じやすいんです。鉄骨は強いけれど揺れやすい、と押さえておきましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 鉄骨はRC造より剛性が小さく、振動障害が生じやすい
2 ○(正しい) 大スパンの建築物に適している
3 ○(正しい) 同じ容積なら構造体の軽量化が図れる
4 ○(正しい) 鋼材は不燃材料だが骨組の耐火性能は劣る

選択肢1は、鉄骨構造は剛性が大きく振動障害が生じにくいとしている点が誤りで、実際は逆の性質を持ちます。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

カギになるのは剛性です。剛性とは「変形しにくさ(かたさ)」のことですね。

鉄骨構造は、細い部材で軽く組むため、ずっしりしたRC造に比べると剛性が小さく、しなやかです。

選択肢1は「剛性が大きいため振動障害が生じにくい」としていますが、性質が逆です。鉄骨はRC造より剛性が小さく、そのぶんたわみや揺れが大きくなり、振動障害が生じやすくなります。

例えば、鉄骨造の床は人が歩くと揺れを感じやすいですね。剛性が大きく振動しにくいというのはRC造に近い性質です。

鉄骨の特徴を逆に述べているため、ここが誤りということです。ザックリ言えば、鉄骨は強くて粘り強いけれど、その分よくしなって揺れやすい、ということなんです。

覚え方

  • 鉄骨はRC造より剛性が小さく、たわみ・振動障害が生じやすい
  • 軽くて強いので大スパンの建築物に適する
  • 同じ容積ならRC造より構造体が軽量
  • 鋼材は不燃だが高温で強度低下、骨組の耐火性は劣る(要・耐火被覆)

一問一答

Q.

鉄骨構造はRC造と比べて剛性が大きいか、小さいか。

小さいです。しなやかなぶん、たわみや振動障害が生じやすくなります。

Q.

鋼材は不燃材料なのに、鉄骨の骨組に耐火被覆が必要なのはなぜか。

高温になると強度が大きく低下し、骨組として火災に弱くなるためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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