ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和7年
  5. > No.9 地盤及び基礎構造

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 No.9を解説、地盤及び基礎構造

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.9は、地盤及び基礎構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 液状化は砂質土・粘性土のどちらで生じやすいか
  2. 水を多く含む粘性土地盤で圧密沈下は生じやすいか
  3. 直接基礎の鉛直支持力は根入れでどう変わるか
  4. 直接基礎の形や大きさは何で決めるか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

選択肢2は逆になっています。水を多く含んだ粘性土地盤は、時間をかけて水が抜けていき圧密沈下が生じやすいんです。粘土はゆっくり水が絞り出されて縮む、と押さえておきましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 液状化は粘性土地盤より砂質地盤のほうが生じやすい
2 ×(誤り) 水を多く含む粘性土地盤は圧密沈下が生じやすい
3 ○(正しい) 直接基礎の鉛直支持力は根入れが深いほど大きくなる
4 ○(正しい) 直接基礎の形や大きさは上部荷重と地耐力により決める

選択肢2は、粘性土地盤で圧密が生じにくいとしている点が誤りで、実際は時間をかけて圧密沈下が生じやすいです。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

カギになるのが圧密という現象です。圧密とは、地盤に荷重がかかって、土の中の水がゆっくり絞り出されながら縮んでいくことなんです。

水をたっぷり含んだ粘性土(粘土)は、隙間の水が抜けにくいので、長い時間をかけてじわじわ沈みます。

選択肢2は「圧密が生じにくい」としていますが、向きが逆です。水を多く含んだ粘性土地盤は、時間をかけて水が排出され、圧密沈下が生じやすいんです。

なぜかというと、粘土は水が抜けるのに時間がかかるぶん、沈下もゆっくり長く続くからです。例えば、建物を建てた後に何年もかけて少しずつ傾く沈下がこれですね。

圧密が生じにくいとしている点が事実と逆なので、ここが誤りということです。

覚え方

  • 液状化は砂質地盤で生じやすい(粘性土はしにくい)
  • 水を多く含む粘性土は、水がゆっくり抜けて圧密沈下が生じやすい
  • 直接基礎の鉛直支持力は根入れが深いほど大きい
  • 直接基礎の形・大きさは上部荷重と地耐力で決める

一問一答

Q.

水を多く含んだ粘性土地盤では、圧密沈下は生じやすいか、生じにくいか。

生じやすいです。水が時間をかけて抜け、ゆっくり沈下が進みます。

Q.

液状化は、砂質地盤と粘性土地盤のどちらで生じやすいか。

砂質地盤です。水を含んだ砂が地震でゆるんで起こります。

令和7年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和7年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>