ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和7年
  5. > No.1 換気

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.1を解説、換気の考え方

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.1は、換気に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 風力換気の風圧力は風速の何乗に比例するか
  2. 温度差換気の換気量は高低差とどう関係するか
  3. 必要換気量はどう求めるか
  4. 風圧力・温度差を利用するのは機械換気か自然換気か

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

機械換気と自然換気をごちゃ混ぜにしているのが選択肢4です。風圧力や温度差を利用するのは自然換気のほうなんです。機械換気は送風機などの機械力で強制的に空気を動かす方式だと押さえておくと、このひっかけに引っかかりませんね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 風力換気の風圧力は風速の2乗に比例する
2 ○(正しい) 温度差換気の換気量は給気口と排気口の高低差の平方根に比例する
3 ○(正しい) 必要換気量は汚染質発生量を許容濃度と外気濃度の差で除して求める
4 ×(誤り) 風圧力や温度差を利用するのは自然換気。機械換気ではない

選択肢4は、機械換気が風圧力や温度差を利用すると説明している点が誤りで、それは自然換気の仕組みのことです。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

カギになるのは、空気を動かす「力の出どころ」です。自然の力で動かすのか、機械の力で動かすのかですね。

自然換気は、風の力(風圧力)や室内外の温度差を利用して、自然に空気を入れ替える方式です。一方、機械換気は、送風機などの機械を使って強制的に空気を動かす方式です。

選択肢4は「機械換気方式に風圧力や温度差を利用するものがある」としていますが、これらを利用するのは自然換気のほうです。

なぜかというと、機械換気は機械力で強制的に空気を動かす方式で、風や温度差には頼らないからです。方式を取り違えている点がここが誤りということです。

覚え方

  • 風と温度差は自然換気、機械の力は機械換気
  • 風力換気の風圧力は風速の2乗に比例
  • 温度差換気の換気量は給排気口の高低差の平方根に比例
  • 必要換気量=汚染質発生量÷(許容濃度−外気濃度)

一問一答

Q.

風力換気における風圧力は、風速の何乗に比例するか。

風速の2乗に比例します。

Q.

送風機などの機械力で強制的に空気を入れ替える換気方式を何というか。

機械換気です。風圧力や温度差を利用するのは自然換気です。

令和7年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和7年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>