けんせつる
材料検収の写真って、何を、どう撮ればいいの?黒板には何を書くんだろう?
この記事の要点
材料検収写真とは、現場に搬入された材料が設計図書どおりの品番・メーカー・規格・数量であることを、黒板とともに撮影して証明する記録写真のことです。
撮るのは「材料の全景」「品番やラベルがわかる接写」「黒板」の3点セット。黒板には工種・撮影箇所・材料名や規格・数量・撮影年月日を書きます。
材料検収そのものの意味や手順は材料検収で整理しています。この記事は、その検収を「写真と黒板でどう記録に残すか」に絞って説明していきます。
写真管理の全体像を知りたい場合は写真管理を先に読むと、材料検収写真の位置づけがつかみやすいでしょう。
材料は現場に入ったあと、加工されたり壁の中に隠れたりして、後から「本当に指定どおりの材料だったのか」を確認できなくなります。
そこで搬入の時点で、設計図書で指定された材料が入ってきたことを写真に残すわけです。これが材料検収写真なんです。
ザックリ言えば、「仕様どおりの材料を使った」という証拠を、後から誰が見てもわかる形で残すための写真ということです。
営繕工事写真撮影要領では、使用材料の写真は設計図書で指定された品番・メーカー・数量がわかるように撮ると整理されています。具体的には次の3点をセットで撮ります。
| 撮る対象 | 何を写すか |
|---|---|
| 材料の全景 | 搬入された材料の全体。数量がわかるように並べて写す |
| 品番・ラベルの接写 | 製品ラベル・刻印・メーカー名・規格・寸法がわかるよう近づいて写す |
| 黒板(小黒板) | 工種・材料名・規格・数量などを記載し、材料と一緒に写し込む |
例えば鉄筋なら、結束された鉄筋の全景に加えて、メーカーや種類・径が刻印されたミルシートや荷札を一緒に写すと、規格と数量が一目で確認できます。
黒板(白板・小黒板)は、写真だけでは伝わらない「いつ・どこで・何を確認したか」を文字で補う役割を持ちます。国土交通省の営繕工事写真撮影要領で示される記載項目をもとに、材料検収写真では次を書きます。
| 記載項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 工事名 | 契約書の正式名称 |
| 工種 | 鉄筋工事・タイル工事 など |
| 撮影箇所 | 搬入場所・対象(○○置場 搬入材料 など) |
| 材料名・規格 | 異形鉄筋 SD345 D19 など |
| 数量 | ○本・○t・○箱 など |
| 撮影年月日 | 検収した日付 |
| 立会者・施工業者名 | 発注者の指定がある場合に記載 |
簡単に言えば、材料検収写真は「荷物の受け取り確認の証拠写真」です。宅配便を受け取るとき、品名と数が伝票どおりかを確かめて記録するのと同じで、黒板がその伝票の役割を果たすイメージに近いですね。
混同しやすい用語の整理
材料検収写真は搬入材料が仕様どおりかを記録する写真です。出来形写真は施工した部位の寸法・仕上がりを記録する写真で、撮るタイミングも対象も異なります。
材料検収は「入ってきた材料」、出来形は「できあがった部分」を写すと整理すると混同しにくくなります。
小黒板は現場で手書きする撮影用の黒板(白板)です。電子小黒板は写真に記載事項を電子的に合成するもので、改ざん検知機能を備えたソフトを使えば信憑性確認情報が付与され、黒板の別撮り合成とは扱いが異なります。
材料検収写真では何を撮ればよいか?
搬入材料の全景、品番・規格・メーカーがわかる接写、記載事項を書いた黒板の3点をセットで撮る。数量がわかるように写すのがポイント。
材料検収の黒板には何を書くか?
工事名・工種・撮影箇所・材料名や規格・数量・撮影年月日。発注者の指定があれば立会者や施工業者名も記載する。
材料を撮ったあとに黒板だけ別撮りして合成してもよいか?
不可。改ざんを疑われるため、材料・数量・黒板は同じ写真に写し込む。記載事項を電子的に付与する場合は、改ざん検知に対応した電子小黒板を用いる。
施工管理の基本は施工管理にまとめています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年6月
管理人からのコメント
材料検収写真は「とりあえず撮っておく」になりがちですが、後で効くのは黒板の精度です。材料名と規格、数量が黒板に書かれていない写真は、見返したときに何の材料かわからず証拠になりません。
搬入のたびにバタバタしがちなので、黒板のテンプレート(工事名・工種は固定)をあらかじめ用意しておくと、書き漏れと撮り直しを防げます。