けんせつる
レミコンって生コンのこと?配合計画書って何を確認するの?先送りモルタルはなぜ廃棄するの?
この記事の要点
レミコン(生コンクリート)はコンクリートプラントで製造し、アジテータ車(ミキサー車)で現場に運搬する既製のコンクリートです。JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)に規定されており、出荷から打設完了まで90分以内が原則です。
施工管理では打設前の配合計画書の確認・打設時の受入検査・先送りモルタルの処理・テストピース採取が主な確認場面です。
レミコンの品質管理は打設当日だけでなく、事前の配合計画書確認から始まります。流れを整理しましょう。
コンクリートプラントから提出される配合計画書は、打設前に監理者・施工者が確認する重要な書類です。確認すべき主な項目は次の通りです。
ザックリ言えば、「設計で決めたコンクリートが実際に届くかを書類で先に確認する」のが配合計画書のチェックです。なんとなく目的がつかめましたか。
アジテータ車が現場に到着したら、まず納入書を確認します。ここは混乱しやすいところですね。
コンクリートをポンプ圧送する際、最初にポンプ管内を潤滑するために「先送りモルタル」を流します。
先送りモルタルは水セメント比が高く(骨材なしのモルタル)、強度が保証されません。そのためコンクリート構造体に混入させず、必ず廃棄します。
例えば、先送りモルタルが型枠内に流れ込んでしまうと、その箇所のコンクリートが設計強度を下回る可能性があります。事前に作業員へ周知しておくことが大切です。
打設中に採取するテストピース(供試体)は、硬化後に圧縮強度試験を行うためのものです。
ザックリ言えば、「テストピースは打設当日の品質証明書で、後から強度を確認するための記録」です。採取漏れが出ると後の完了検査で困るので、確実に行いましょう。
混同しやすい用語の整理
どちらもプラントで製造してアジテータ車で運搬するコンクリートを指す。レミコンは「レディーミクストコンクリート(Ready-mixed concrete)」の略称。生コンはその通称。意味は同じで、現場や地域によって呼び方が違うだけ。
設計基準強度(Fc)は設計上必要な強度(N/mm²)。呼び強度はプラントに発注する際の強度記号(例:Fc24の場合、呼び強度30など)。呼び強度には構造体の温度補正・施工誤差を見越した割増分が加算される。
JIS A 5308 でレミコンの出荷から打設完了までの時間制限はいくらか?
90分以内。この時間を超えると品質が保証されないため打設不可。プラントから現場までの距離・渋滞を考慮して運搬計画を立てる必要がある。
先送りモルタルを構造体に打ち込んではいけない理由は何か?
先送りモルタルは骨材を含まず水セメント比が高いため強度が保証されない。混入すると構造体の設計強度が確保できない箇所が生じる。必ずバケツ等で受けて廃棄する。
塩化物イオン量のJIS A 5308 による上限はいくらか?
0.30kg/m³以下。超過すると鉄筋腐食の原因になる。受入検査で確認し、超過した場合は打設不可とする。
RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。
この用語が問われた過去問
参考資料
・JIS A 5308 レディーミクストコンクリート
・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)コンクリート工事の節
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
レミコン管理でよくあるのは「90分超過ギリギリの問題」です。
プラントから現場が遠い場合や渋滞が発生した場合に、90分を超えそうになることがあります。
超過しそうな場合は打設を中止して返却するか、監理者に相談して判断を仰ぎます。「とりあえず打ってしまう」は絶対にNGです。
もう一つは「先送りモルタルを型枠内に入れてしまう」トラブルです。
特に経験の浅い作業員が担当するときに起きやすいです。打設前にポンプ車周辺の作業員全員に周知することが重要です。