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早強セメントとは何か:使用場面・急硬化リスクと施工管理の確認ポイント

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

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早強セメントって普通セメントとどう違うの?冬の工事だけに使うの?夏に使うとまずいの?

この記事の要点

早強セメント(早強ポルトランドセメント)は普通ポルトランドセメントに比べて初期強度の発現が速いセメントです。3日で普通セメントの7日相当の強度に達するため、寒冷期施工・型枠の早期解体・工期短縮が必要な場面で使用します。

施工管理では設計図書での使用指定確認・受入時のセメント種類確認・夏期の急硬化リスクへの注意が主なポイントです。夏期の高温環境では水和反応が急激に進み、ひび割れリスクが上がるため使用場面に注意が必要です。

早強セメントは万能ではありません。「早く固まる」ことが強みである一方、使う場面を間違えると品質問題になるわけです。

早強セメントはいつ使うのか

早強セメントが適している主な場面は次のとおりです。

使用場面理由
寒中コンクリート(冬期施工)気温が低いと水和反応が遅くなり強度発現が遅れる。早強セメントは低温でも強度発現が速い
型枠の早期解体が必要な工事工期短縮のために型枠存置期間を短縮したい場合に使用する。規定強度に早く達するため解体が早められる
補修・緊急工事道路・橋梁など短時間での交通開放が必要な補修工事に使用することがある

ザックリ言えば、「強度を早く出したい工事に使う特殊なセメント」ということです。設計図書で使用が指定されている場合にのみ使用し、無断で変更してはなりません。

施工管理ではどこを確認するのか

管理人からのコメント

「工期が遅れそうだから早強セメントに変えてしまおう」という判断は危険です。早強セメントは設計の配合計画と強度の計算を変更することになります。

設計者・発注者の確認なしに変更すると設計図書不適合になります。工期短縮のために使いたい場合は必ず設計者に相談してください。

混同しやすい用語の整理

早強セメント vs 超早強セメント

早強セメントは3日で普通セメントの7日相当強度。超早強セメントはさらに早い強度発現で1日程度で普通セメントの7日相当に達する。超早強は緊急補修など特殊な用途に限定される。

寒中コンクリート vs 暑中コンクリート

寒中コンクリートは日平均気温4°C以下の時期(または打設後の最低気温が予想される場合)の施工で、早強セメント・加熱養生を使う。暑中コンクリートは日平均気温25°C超の時期の施工で、低熱セメント・冷却骨材・打設時間管理が必要。逆の対策が必要なので混同しないよう注意。

一問一答

Q.

早強セメントを使用する主な目的は何か?

初期強度の早期発現。3日で普通セメントの7日相当の強度に達するため、寒冷期施工での凍害防止・型枠の早期解体・工期短縮が必要な場面で使用する。設計図書または配合計画書に使用が指定されている場合にのみ使用する。

Q.

夏期に早強セメントを使用する場合の注意点は何か?

水和熱が大きくなりひび割れリスクが上がる。気温が高い環境では水和反応がさらに速まり、急激な温度上昇による熱ひび割れが発生しやすくなる。夏期施工では使用制限の確認と十分な養生計画が必要。

まとめ

RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。

参考資料

・JIS R 5210 ポルトランドセメント

・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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