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角ダクトとは何か:ダクト工事の施工確認ポイント

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

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天井の中を通っている四角い筒が角ダクト?施工管理でダクト工事をどうやって確認するの?

この記事の要点

角ダクトは断面が長方形(四角形)の空調・換気用ダクトです。建物の天井裏に敷設されて空調機から各部屋に空気を送る(給気)または各部屋から空気を集めて排気する(排気)役割を担います。

施工管理では吊り金具の間隔・ダクト同士の接合部(フランジ)の気密確認・ダクトの傾きと保温施工が主な確認ポイントです。ダクトは天井内に隠れるため、ボード貼り前の確認が重要です。

ダクト工事は設備工事ですが、天井工事・躯体工事と工程が重なるため、施工管理者も確認内容を把握しておく必要があります。

角ダクトと丸ダクトはどう違うのか

角ダクト(矩形ダクト)丸ダクト(円形ダクト)
断面形状長方形円形
天井内の占有高さ扁平にできるため天井高さを圧迫しにくい断面が丸いため一定の高さが必要
主な用途主要な幹線ダクト・大風量の給排気分岐部分・局所排気・スパイラルダクト
製作現場加工が多い(板金工場で製作)工場製作品(スパイラルダクト)が多い

ザックリ言えば、「幹線の太いダクトは角形、細い分岐ダクトは丸形」というイメージです。天井裏でよく見る扁平な四角い筒が角ダクトです。

ダクト工事の施工確認ではどこを見るのか

施工管理者がダクト工事で確認すべき主な項目は次の通りです。

ダクトと他の設備・躯体の取り合い確認はどうするのか

ダクト工事は電気配管・衛生配管・構造体(梁・スラブ)と干渉することがよくあります。

管理人からのコメント

ダクト工事で気をつけたい問題として「天井ボードを貼った後に結露による天井への染みが出る」ことです。

保温不足のダクトで夏季に結露が発生し、天井仕上げに漏水として現れます。ボード貼り前にダクトの保温施工を必ず確認してください。

もう一つは「梁との干渉で急遽ダクトのルートを変更する」事態です。総合図の作成段階でダクトルートと梁の位置を確認しておかないと、現場で突貫の設計変更が必要になり工程・コストに影響します。

混同しやすい用語の整理

給気ダクト vs 排気ダクト

給気ダクトは空調機から各部屋へ空調した空気を送るダクト(外気導入・冷暖房空気の供給)。排気ダクトは各部屋の汚れた空気を集めて排出するダクト(換気・排煙)。同じ天井裏を通るが流れる方向と役割が逆。

角ダクト vs スパイラルダクト

角ダクトは断面が長方形の板金製ダクト。スパイラルダクトは螺旋状に成形された円形断面の鋼板ダクト。スパイラルは工場製作で精度が高く漏気が少ない。角ダクトは扁平にできるため天井スペースを節約できる。

一問一答

Q.

角ダクトの吊り金具間隔の目安は何mmか?

ダクト幅1200mm以下の場合1800mm以内が目安。間隔が広すぎるとダクトがたわんで気流・漏気の問題が生じる。具体的な間隔は設計仕様書・空気調和・衛生工学会の基準で確認する。

Q.

ダクトが防火区画を貫通する場所で確認すべきことは何か?

防火ダンパーが設置されているか確認する。防火ダンパーは火災時に自動閉鎖してダクト経由の延焼を防ぐ。竣工前に閉鎖動作テストを実施する。

Q.

給気ダクトに保温施工が必要な主な理由は何か?

夏季に冷房した冷たい空気を送るダクトの外面に結露が生じるのを防ぐため。保温が不十分だとダクト外面に結露水が付着して天井への漏水・腐食の原因になる。

まとめ

設備工事の施工管理は施工管理の視点でまとめています。

総合図とは?を確認する

設備施工管理とは?を確認する

参考資料

・空気調和・衛生工学会(SHASE)「ダクト施工基準」

・公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3章 空気調和設備工事

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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