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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.4 を解説、免震構造

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.4 は、免震構造 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 免震建物は固有周期が長くなる
  2. アイソレータは重量を支持し水平変形に追従し復元力を持つ
  3. ダンパーは上部構造の垂直方向の変位を抑制する
  4. 地下に免震層を設ける場合は周囲地盤とのクリアランスが必要

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

免震のダンパーは、地震の水平方向の揺れエネルギーを吸収する部材です。「垂直方向の変位を抑える」とした選択肢3が誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 免震で固有周期は長くなりで正しい
2 ◯(適当) アイソレータの役割で正しい
3 ×(最も不適当) ダンパーは水平方向の揺れ(エネルギー)を吸収するもので、垂直変位の抑制ではない
4 ◯(適当) クリアランスが必要で正しい

選択肢3 のポイント(ここが最も不適当)

免震は、建物と基礎の間に層を設けて地震の揺れを建物に伝えにくくするしくみです。部材の役割分担で考えて整理してみましょう。

アイソレータ(積層ゴム等)は、建物の重さを支えながら水平にやわらかく変形し、固有周期を長くして地震力を受け流します。ダンパーは、その水平の揺れエネルギーを熱に変えて減衰させ、揺れ幅が大きくなりすぎないようにします。

つまりダンパーが受けるのは水平方向の揺れです。鉛直荷重はアイソレータが支えます。

問題文が「ダンパーは垂直方向の変位を抑える」としている点が、最も不適当な記述です。

覚え方

  • ダンパーは水平の揺れエネルギーを吸収する
  • アイソレータは重量支持+水平追従+復元力
  • 免震は固有周期を長くして地震力を低減

一問一答

Q.

ダンパーが抑制するのは主にどの方向の揺れか。

水平方向の揺れ(エネルギー)です。垂直変位の抑制ではありません。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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