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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.5 を解説、鉄筋コンクリート構造

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.5 は、鉄筋コンクリート構造 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 柱の引張鉄筋比が小さいと付着割裂破壊が生じやすい
  2. 梁の圧縮鉄筋はじん性確保やクリープたわみ防止に有効
  3. 貫通孔がある梁の耐力低下は曲げよりせん断が著しい
  4. 耐震壁の剛性評価は曲げ・せん断・回転変形を考慮

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

付着割裂破壊は、引張鉄筋比が大きいほど(鉄筋が多く密なほど)起きやすい破壊です。「鉄筋比が小さいほど生じやすい」とした選択肢1は逆で、誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 付着割裂破壊は鉄筋比が大きいほど(鉄筋が多く密なほど)生じやすく、記述が逆
2 ◯(適当) 圧縮鉄筋の効果で正しい
3 ◯(適当) 貫通孔はせん断耐力低下が著しいで正しい
4 ◯(適当) 耐震壁の剛性評価項目で正しい

選択肢1 のポイント(ここが最も不適当)

付着割裂破壊は、鉄筋とコンクリートの境界で起こり、鉄筋まわりのコンクリートが割れて付着が失われる破壊です。

鉄筋を引き抜こうとする力は、鉄筋の表面からまわりのコンクリートを押し広げる方向にも働きます。鉄筋が多く密に並ぶほど、またかぶりが薄いほど、この押し広げる力に対してコンクリートが薄く弱くなり、割裂が起こりやすくなります。

逆に鉄筋比が小さいと、鉄筋どうしの間隔やかぶりに余裕ができ、割裂は起こりにくくなります。

問題文は「鉄筋比が小さいほど生じやすい」と関係を逆にしているため、最も不適当な記述です。

覚え方

  • 付着割裂破壊は鉄筋比が大きいほど生じやすい
  • 梁の圧縮鉄筋はじん性確保・クリープたわみ防止に有効
  • 梁の貫通孔はせん断耐力の低下が著しい

一問一答

Q.

付着割裂破壊は鉄筋比が大きいときと小さいときどちらで起きやすいか。

鉄筋比が大きいときです。鉄筋が密でかぶりが不足するほど起きやすくなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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