ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.7 基礎構造

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.7を解説、基礎構造

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.7 は、基礎構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 直接基礎の許容応力度と底面形状
  2. フローティング基礎
  3. 粘性土の圧密沈下
  4. 地盤の液状化

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

液状化は、地震の揺れで砂の隙間の水の圧力(間隙水圧)が高まり、砂粒が水に浮いてしまう現象なんです。

選択肢4は、間隙水圧が減少して液状化するとしていますが、これは逆で誤りです。正しくは繰返しせん断により間隙水圧が上昇(増加)し、有効応力が失われて砂が液状化するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 底面形状(正方形/長方形)で許容応力度は異なる
2 ◯(正しい) フローティング基礎は排土重量とつり合わせる
3 ◯(正しい) 圧密沈下は水が絞り出され間隙が減って生じる
4 ×(誤り) 液状化は繰返しせん断で間隙水圧が上昇して生じる

選択肢4のポイント(ここが誤り)

ゆるい砂が地震で繰り返し揺すられると、砂粒同士の接触が緩み、隙間の水に圧力がかかります。

この間隙水圧が高まると、砂を支える有効応力がゼロに近づき、砂が液体のようになります。

設問は「間隙水圧が減少」としており、メカニズムが逆で誤りです。

ザックリ言えば、水圧が上がって砂が浮く、これが液状化、ということです。

覚え方

  • 液状化は間隙水圧の上昇で起こる
  • ゆるい砂・地下水位下で発生
  • 圧密沈下は粘性土で水が絞り出されて生じる

一問一答

Q.

液状化は間隙水圧が上昇して起こるか減少して起こるか。

上昇して起こります。有効応力が失われます。

平成28年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>