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平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.6を解説、鉄骨構造

平成29年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.6 は、鉄骨構造 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 幅厚比と局部座屈
  2. 中間スチフナの役割
  3. ボルト孔周辺の応力集中
  4. 内ダイアフラムの用途

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

引張力によるボルト孔周辺の応力集中は、普通ボルト接合のほうが大きくなるんです。

選択肢3は普通ボルトの方が少ないとしていますが、これは誤りです。高力ボルト摩擦接合は摩擦で力を伝えるため孔周りの応力集中が小さく、普通ボルトのほうが応力集中は大きいです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 幅厚比が大きいほど局部座屈を生じやすい
2 ◯(正しい) 中間スチフナはウェブのせん断座屈補強
3 ×(誤り) 孔周辺の応力集中は普通ボルトの方が大きい
4 ◯(正しい) 内ダイアフラムはせいの異なる梁の取付け等に用いる

選択肢3 のポイント(ここが誤り)

高力ボルト摩擦接合は、ボルトで締め付けた板同士の摩擦で力を伝えます。孔に直接力がかからないので応力集中が小さいんです。

普通ボルトはボルト軸が孔に当たって力を伝えるため、孔周りに応力が集中します。

ザックリ言えば、摩擦で伝える高力ボルトのほうが孔にやさしい、ということです。

覚え方

  • 孔周辺の応力集中は普通ボルト>高力ボルト摩擦接合
  • 幅厚比が大きい=局部座屈しやすい
  • 中間スチフナ=ウェブのせん断座屈補強

一問一答

Q.

ボルト孔周辺の応力集中は高力ボルト摩擦接合と普通ボルトのどちらが大きいか。

普通ボルトのほうが大きいです。摩擦接合は孔に直接力がかからず応力集中が小さくなります。

平成29年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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