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令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.58を解説、品質管理の用語

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.58 は、品質管理の用語に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 目標値
  2. ロット
  3. かたより
  4. トレーサビリティ

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

「かたより(偏り)」とは、測定結果の平均値が真の値からどれだけ離れているか、という系統的なずれを指す用語です。値のばらつき(揃っていないこと)はかたよりではなく「ばらつき」です。

選択肢3はかたよりを大きさが揃っていないことと説明していますが、それは「ばらつき」の説明で誤りです。かたよりは真の値からの平均的なずれです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 目標値は望ましい又は基準となる特性の値をいう
2 ◯(正しい) ロットは等しい条件下で生産されたものの集まりをいう
3 ×(誤り) かたよりは真の値からの平均的なずれ(揃っていないことはばらつき)
4 ◯(正しい) トレーサビリティは対象の履歴・所在を追跡できることをいう

選択肢3のポイント(ここが誤り)

品質管理では「かたより」と「ばらつき」を厳密に区別します。

かたよりは、測定値の平均が真の値からどれだけずれているか(中心のずれ)です。ばらつきは、測定値が互いにどれだけ散らばっているか(散らばりの大きさ)です。

設問3は、かたよりの説明としてばらつきの内容を書いており、取り違えています。ザックリ言えば、かたより=中心のずれ、ばらつき=散らばりということです。

覚え方

  • かたよりは真の値からの平均的なずれ
  • 散らばりの大きさは「ばらつき」
  • トレーサビリティ=履歴の追跡

一問一答

Q.

測定結果の大きさが揃っていないことを表す用語は何か。

ばらつきです。かたよりは真の値からの平均的なずれです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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