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令和3年度 1級建築施工管理技士 No.60を解説、内装改修工事の既存床撤去・下地処理

令和3年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.60 は、内装改修工事における既存床仕上げ材の撤去及び下地処理に関する問題です。

これは応用能力問題で、5つの記述のうち不適当なものを2つ選びます。

この問題で問われていること

  1. ビニル床シートの撤去方法
  2. 磁器質床タイルの撤去方法
  3. 合成樹脂塗床材のみの削り取り
  4. 塗り重ね時の既存面の目荒し
  5. 下地コンクリート凹凸部の補修

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1・3(不適当な2つが正解)

撤去の道具や削り方は、下地を傷めず効率よく行えるものを選ぶ必要があるんです。

不適当なのは選択肢1(ビニル床シートをダイヤモンドカッターで切断)3(塗床材のみを電動斫り器具で削り取る)です。ビニル床シートはカッター等で切断しスクレーパーで撤去し、塗床材は研削(サンダー)で除去するのが正しいわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ビニル床シートはカッターで切断しスクレーパー撤去ダイヤモンドカッターは誤り
2 ◯(正しい) 磁器質床タイルは目地を縁切りし電動斫り器具で撤去する
3 ×(誤り) 塗床材のみの除去は研削(サンダー)で行う。電動斫りで削り取るは誤り
4 ◯(正しい) 塗り重ね時は既存仕上げ面を目荒しして接着性を高める
5 ◯(正しい) 下地コンクリートの凹凸部はエポキシ樹脂モルタルで補修する

不適当な2つのポイント(ここが誤り)

応用能力問題なので、不適当なものを2つ選びます。ここでは選択肢1と3が不適当です。

選択肢1は、ビニル床シートをダイヤモンドカッターで切断するとしています。薄い床シートはカッターナイフ等で切れ目を入れ、スクレーパーで剥がして撤去します。ダイヤモンドカッターは硬質材用で、ここでは不適当です。

選択肢3は、下地モルタルを残して塗床材のみを電動斫り器具で削り取るとしています。塗床材だけを薄く除去するには研削(サンダー)が適し、はつり器具では下地モルタルまで傷めます。ザックリ言えば、薄い仕上げは切って剥がす・薄く削るのは研削、ということです。

覚え方

  • ビニル床シートはカッター切断+スクレーパー撤去(ダイヤモンドカッターは誤り)
  • 塗床材のみの除去は研削(電動斫りは誤り)
  • 下地凹凸はエポキシ樹脂モルタルで補修

一問一答

Q.

ビニル床シートの撤去には、どんな道具を使うのが適切か。

カッターナイフ等で切断し、スクレーパーで剥がして撤去します。ダイヤモンドカッターは不適当です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和3年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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