ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和4年
  5. > No.7 地盤及び基礎構造

令和4年度 1級建築施工管理技士 No.7を解説、地盤・基礎構造と圧密沈下

令和4年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.7は、地盤及び基礎構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 独立基礎とべた基礎の圧密沈下許容値
  2. 粘性土地盤の圧密沈下の仕組み
  3. 直接基礎の滑動抵抗
  4. 地盤の液状化の仕組み

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

独立基礎は1本ずつ別々に沈むため不同沈下が出やすく、許容できる沈下量はべた基礎より小さく抑える必要があるんです。

選択肢1は圧密沈下の許容値を独立基礎のほうが大きいとしていますが逆で誤り、正しくはべた基礎のほうが許容値は大きいわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 圧密沈下の許容値はべた基礎のほうが大きい独立基礎が大きいは逆
2 ○(正しい) 粘性土の圧密沈下は水が絞り出され間隙が減って生じる
3 ○(正しい) 直接基礎の滑動抵抗は底面摩擦が主体、根入れで側面受働土圧も期待
4 ○(正しい) 液状化は緩い砂が繰返しせん断で間隙水圧上昇し砂が浮遊する現象

選択肢1は圧密沈下の許容値を独立基礎のほうが大きいとした点が誤りで、一体で沈むべた基礎のほうが許容値は大きいです。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

圧密沈下の許容値とは、建物が安全に使える範囲でどれだけの沈下を許せるかという値です。問題になるのは沈下量そのものより、場所ごとの沈下差(不同沈下)なんです。

独立基礎は柱ごとに別々のフーチングが沈むため、隣との沈下差が出やすく、許容値は小さく抑える必要があります。一方べた基礎は底盤が一体で沈むため不同沈下が生じにくく、許容値を大きくとれます。

ザックリ言えば、許容沈下量はべた基礎のほうが大きいということです。問題文は独立基礎のほうが大きいとしているため、向きが逆で誤りなんです。

覚え方

  • 圧密沈下の許容値はべた基礎>独立基礎
  • べた基礎は一体で沈む→不同沈下が出にくい
  • 液状化=緩い砂+地震+間隙水圧上昇

一問一答

Q.

圧密沈下の許容値は独立基礎とべた基礎のどちらが大きいか。

一体で沈み不同沈下が出にくいべた基礎のほうが大きくとれます。

令和4年 1級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和4年 1級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>