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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.15を解説、JISドアセットの性能項目

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.15は、スイングドアセットとスライディングドアセットの規定性能項目を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. スイングドアセットに日射熱取得性の規定はあるか
  2. スイングドアセットに気密性の規定はあるか
  3. スライディングドアセットに遮音性の規定はあるか
  4. スライディングドアセットにねじり強さの規定はあるか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

JIS A 4702(ドアセット)において、スライディングドアセット(引き戸系)にねじり強さの規定はありません。ねじり強さはスイングドアセット(開き戸)に規定される項目です。引き戸構造ではねじり力が生じにくいため、この試験は行いません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) スイングドアセットに日射熱取得性の規定がある
2 ○(正しい) スイングドアセットに気密性の規定がある
3 ○(正しい) スライディングドアセットに遮音性の規定がある
4 ×(誤り) スライディングドアセットにはねじり強さの規定はない引き戸にはこの試験は不適

選択肢4の「スライディングドアセットにねじり強さが規定されている」という記述が誤りで、この性能項目はスライディングドアセットには規定されていません

選択肢4のポイント(ここが誤り)

ねじり強さは、扉を開閉する際に生じるねじり力への抵抗性を評価する試験です。開き戸(スイングドア)では押す・引く動作でねじり力が生じやすいため規定されます。

一方の引き戸(スライディングドア)は横にスライドするだけでねじり力が発生しにくいため、ねじり強さは規定されません。問題文はこの規定があるとしている点が誤りなんです。

ザックリ言えば、ねじりがかかるのは開き戸だけ、ということです。

覚え方

  • ねじり強さはスイング(開き戸)のみ。スライディングには規定なし
  • スイングドアには日射熱取得性・気密性の規定あり
  • スライディングドアにも遮音性の規定はある
  • 動作で生じる力の種類(ねじりかスライドか)で規定の有無が決まる

一問一答

Q.

JIS A 4702において、スライディングドアセットにねじり強さの規定はあるか。

ありません。ねじり強さはスイングドアセットに規定される項目です。スライディングドアセットは引き戸構造でねじり力が生じにくいため対象外です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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