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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.23を解説、SMW工法の特徴と施工上の注意点

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.23は、SMW工法の特性・施工速度・使用機械・材料強度を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. SMW工法の剛性・遮水性と適する地盤
  2. 削孔時と引上げ時の撹拌速度の扱い
  3. 単軸オーガーが玉石・礫混在地盤に使えるか
  4. 土の粒度とソイルセメント強度の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

ソイルセメントの一軸圧縮強度は、原位置土が粗粒土になるほど大きくなります。砂礫質ほどセメントの固結が効いて強度が出やすく、細粒・粘性土ほど強度は小さくなるわけです。「粗粒土になるほど一軸圧縮強度が小さくなる」という記述は逆で誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 剛性・遮水性に優れ、地下水位が高い軟弱地盤にも適している
2 ○(正しい) 削孔撹拌速度は土質によって異なるが、引上げ撹拌速度はほぼ同じ
3 ○(正しい) 単軸オーガーによる削孔は、玉石や礫が混在する地盤に用いられる範囲
4 ×(誤り) 粗粒土になるほど一軸圧縮強度は大きくなる。「小さくなる」は逆

選択肢4の「原位置土が粗粒土になるほど一軸圧縮強度が小さくなる」という記述が誤りで、粗粒土ほどソイルセメントの一軸圧縮強度は大きくなります。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

ソイルセメントは、原位置土とセメントスラリーを撹拌混合して固結させたものです。土の粒度によって固結後の強度が変わります。

砂礫質のような粗粒土ほどセメントの固結が効きやすく、一軸圧縮強度は大きくなります。シルトや粘土のような細粒土ほど強度は小さくなるわけです。問題文の「粗粒土になるほど小さくなる」は関係が逆で誤りなんです。

ザックリ言えば、ソイルセメントは粗いほど強い、ということです。

覚え方

  • ソイルセメントの一軸圧縮強度は粗粒土ほど大きい(小さくなるは逆)
  • SMWは剛性・遮水性に優れ、地下水位が高い軟弱地盤に有効
  • 削孔時の撹拌速度は土質で変わるが、引上げ時はほぼ一定
  • 単軸オーガーは玉石・礫混在地盤の削孔に用いられる

一問一答

Q.

ソイルセメントの一軸圧縮強度は、原位置土が粗粒土になるほど大きくなるか小さくなるか。

大きくなります。砂礫質のような粗粒土ほどセメントの固結が効き、細粒・粘性土ほど強度は小さくなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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