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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.22を解説、土質試験の種類と目的

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.22は、圧密試験・三軸圧縮試験・透水試験・粒度試験の目的を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 圧密試験は砂質土・粘性土どちらの沈下特性を求めるか
  2. 三軸圧縮試験で求められる値
  3. 原位置透水試験で透水係数を求める方法
  4. 粒度試験から透水係数を推定できるか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

圧密試験は粘性土(粘土・シルト)の沈下特性を求める試験です。「砂質土の沈下特性を求める」という記述は誤りです。砂質土は排水性が高く圧密沈下が問題になりにくいため、圧密試験の対象は粘性土です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 圧密試験は粘性土の沈下特性を求める試験。「砂質土」は誤り
2 ○(正しい) 三軸圧縮試験により粘性土のせん断強度を求めることができる
3 ○(正しい) 原位置透水試験により水位差を発生させ、水位回復状況から透水係数を求めることができる
4 ○(正しい) 粒度試験で求めた土粒子粒径の構成により透水係数の概略値を推定できる

選択肢1の「砂質土の沈下特性を求める」という記述が誤りで、圧密試験は粘性土の沈下特性を求める試験です。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

圧密試験は、土に荷重をかけたときの沈下量と沈下速度を求める試験です。圧密沈下は間隙水が排水されて土粒子が詰まることで起こります。

この現象は粘性土(粘土・シルト)で顕著です。砂質土は排水性が高く荷重をかけるとすぐ排水が終わるため、圧密沈下が問題になりにくいわけです。問題文の「砂質土の沈下特性」は対象が違っており誤りなんです。

ザックリ言えば、圧密試験は粘土のゆっくりした沈下を見る試験、ということです。

覚え方

  • 圧密試験は粘性土の長期沈下特性(砂質土ではない)
  • 三軸圧縮試験はせん断強度・内部摩擦角を求める
  • 原位置透水試験は水位回復の速さから透水係数を算出
  • 粒度試験の粒径構成から透水係数の概略値を推定できる

一問一答

Q.

圧密試験は砂質土と粘性土のどちらの沈下特性を求めるために行うか。

粘性土です。砂質土は排水性が高く圧密沈下が起きにくいため、圧密試験の主な対象は粘性土(粘土・シルト)です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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