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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.31を解説、合成高分子系シート防水の施工規定

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.31は、加硫ゴム系・塩化ビニル樹脂系・EVA樹脂系シート防水の施工規定を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 加硫ゴム系シートの立上り・平場の重ね幅
  2. 塩化ビニル樹脂系シートの接合方法
  3. 塩化ビニル樹脂系シートの出入隅角の処理手順
  4. EVA系シート密着工法の平場部の重ね幅

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

塩化ビニル樹脂系シートの接着工法では、出入隅角の補強に用いる成形役物(成形ピース)は、シートを張り付けた後に張り付けて補強します。「シートの張付け前に成形役物を張り付けた」という記述は順序が逆で、ここが誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 加硫ゴム系シート接着工法: 立上り部と平場部の接合部の重ね幅150mm以上
2 ○(正しい) 塩化ビニル樹脂系シート接着工法: シート相互を熱風融着で接合した
3 ×(誤り) 塩化ビニル樹脂系シート接着工法: 出入隅角の成形役物をシート張付け前に張り付けたのは順序が逆。成形役物はシート張付け後に施工する
4 ○(正しい) EVA系シート密着工法: 平場部接合部の重ね幅を幅方向・長手方向とも100mm以上とした

選択肢3の「シートの張付け前に成形役物を張り付けた」という記述が誤りで、出入隅角の成形役物はシートを張り付けた後に張り付けて補強します。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

シート防水の出入隅角は、平らな面とちがって応力が集中しやすく、破断しやすい弱点です。そこで成形役物(成形ピース)という立体的な部材を当てて補強するわけです。

この成形役物を取り付ける順序が問われています。正しくは、平場や立上りのシートを張り付けた後に、出入隅角へ成形役物を張り付けます。シートの上から役物を重ねて、隅部の防水層を二重に確保するイメージなんです。

問題文の「シートの張付け前に成形役物を張り付けた」は順序が逆で、ここが誤りです。先に役物を張ってしまうと、後から張るシートとの取合いがうまく納まらないわけです。

ザックリ言えば、出入隅角は、シートが先、成形役物が後、という順番ということです。

覚え方

  • 出入隅角の成形役物はシート張付け後に施工(張付け前は順序が逆)
  • 加硫ゴム系の立上り・平場の接合部重ね幅は150mm以上
  • 塩化ビニル樹脂系シートは熱風融着で接合
  • EVA系密着工法の平場部重ね幅は幅方向・長手方向とも100mm以上

一問一答

Q.

塩化ビニル樹脂系シート防水で、出入隅角の成形役物はシートの張付け前と張付け後のどちらで施工するか。

シートを張り付けた後に成形役物を張り付けて補強します。張付け前は順序が逆で誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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