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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.32を解説、長尺亜鉛鉄板葺の施工規定

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.32は、心木なし瓦棒葺・横葺・平葺の施工規定を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. めっき鋼板に使うねじの種類
  2. 心木なし瓦棒葺の通し吊子の固定方法
  3. 横葺の葺板継手位置の配置
  4. 平葺の上はぜ・下はぜの折り返し幅の取り方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

平葺の葺板の上はぜと下はぜの折り返し幅は異なる寸法とするのが正しい施工です。「折り返し幅を同寸法とした」という記述は誤りです。上はぜは下はぜに差し込んで噛み合わせる構造のため、両者の幅を変えて確実な接合を実現します。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 塗装溶融亜鉛めっき鋼板のドリリングタッピンねじ: 亜鉛めっき製品を使用した
2 ○(正しい) 心木なし瓦棒葺の通し吊子: 平座金付きドリリングタッピンねじで下葺材・野地板を貫通させて鉄骨母屋に固定
3 ○(正しい) 横葺の葺板継手位置: 縦に一直線とならないよう千鳥に配置した
4 ×(誤り) 平葺の上はぜと下はぜは折り返し幅を異なる寸法とする。「同寸法」は誤り

選択肢4の「折り返し幅を同寸法とした」という記述が誤りで、平葺の上はぜと下はぜは異なる寸法(下はぜを広く)にします。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

平葺(ひらぶき)は屋根板の両端をはぜ折りして接合する工法です。上はぜが下はぜの中に噛み合うように折り込まれる構造なんです。

そのため上はぜと下はぜの折り返し幅は変える必要があります(下はぜを広く)。問題文の「同寸法とした」では確実に噛み合わず誤りです。

ザックリ言えば、差し込む側と受ける側で幅を変える、ということです。

覚え方

  • 平葺の上はぜ・下はぜは折り返し幅を変える(同寸法は誤り)
  • めっき鋼板には亜鉛めっき製のねじを使い電食を防ぐ
  • 通し吊子は下葺材・野地板を貫通させ母屋に固定
  • 横葺の継手は千鳥に配置して雨水浸入を抑える

一問一答

Q.

平葺の葺板の上はぜと下はぜの折り返し幅は同寸法にしてよいか。

同寸法にしてはなりません。上はぜと下はぜは異なる寸法(下はぜを広く)にして、しっかり噛み合わせる必要があります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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