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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.34を解説、防水形複層塗材Eの施工

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.34は、各種下地面に対する防水形複層塗材Eの施工を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. プレキャストコンクリート面でシーラーを省略・代用できるか
  2. 屋外ALCパネル面の下地調整の手順
  3. 主材の基層塗りの塗回数と膜厚
  4. 主材の模様塗りの塗付け量と仕上げ

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

防水形複層塗材Eの主材の基層塗りは、2回塗りとして所定の膜厚を確保します。「1.7 kg/m²を1回塗りとした」という記述は誤りです。防水形は下地のひび割れに追従する伸びと防水性を膜厚で持たせる仕上げで、1回塗りでは膜厚が足りません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) プレキャストコンクリート面: 平滑で吸込みが少ないため下塗材で代用しシーラーを省略した
2 ○(正しい) 屋外ALCパネル面: シーラー塗布後に下地調整材C-1を塗り付けた
3 ×(誤り) 主材の基層塗り: 1.7 kg/m²を1回塗りとしたのは誤り。2回塗りで膜厚を確保する
4 ○(正しい) 主材の模様塗り: 1.0 kg/m²をローラー塗りによりゆず肌状に仕上げた

選択肢3の「主材の基層塗りを1.7 kg/m²で1回塗りとした」という記述が誤りで、防水形の主材基層塗りは2回塗りとします。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

防水形複層塗材Eは、外壁の下地に生じる小さなひび割れに追従し、雨水の浸入を防ぐ仕上げです。その伸びと防水性は、主材を一定の厚みで形成して初めて確保できるわけです。

主材の基層塗りは2回塗りとし、所定の塗付け量で膜厚を確保します。問題文の「1.7 kg/m²を1回塗り」では膜厚が不足し、ひび割れ追従性や防水性が出ません。ここが誤りなんです。

ザックリ言えば、防水形は厚みで防ぐ仕上げなので基層塗りは2回に分ける、ということです。

覚え方

  • 防水形の主材基層塗りは2回塗り(1回塗りは膜厚不足で誤り)
  • 平滑で吸込みの少ないPC面ではシーラーを下塗材で代用・省略できる
  • 屋外ALCパネル面はシーラー後に下地調整材C-1を塗る
  • 模様塗りは1.0 kg/m²でゆず肌状に仕上げる

一問一答

Q.

防水形複層塗材Eの主材の基層塗りは、何回塗りとするか。

2回塗りです。防水形は膜厚で防水性とひび割れ追従性を確保するため、1回塗りでは膜厚が不足します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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