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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.40を解説、外壁改修工事の正しい工法選択

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.40は、鉄筋コンクリート構造の外壁改修工事で、タイル工事ひび割れ補修の工法選択を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. タイル陶片のみの浮きに対する工法
  2. 下地モルタルを含む剥落欠損に対する工法
  3. 幅2.0mmで挙動のあるひび割れに充填する材料
  4. 幅0.1mmで挙動のないひび割れに対する工法

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

ひび割れ幅2.0mmで挙動のおそれがある場合のUカットシール材充填工法では、ポリウレタン系などの可とう性シーリング材を使用します。「可とう性エポキシ樹脂」はある程度の変形には追随できますが、2.0mmという大きなひび割れで挙動がある場合には対応できません。より高い追随性を持つポリウレタン等が適切です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) タイル陶片のみ浮きはアンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル固定工法で改修
2 ○(正しい) 下地モルタルを含むタイル陶片の剥落欠損はポリマーセメントモルタルによるタイル張替え工法
3 ×(誤り) ひび割れ2.0mm・挙動あり: 可とう性エポキシ樹脂ではなくポリウレタン等の可とう性シーリング材が適切
4 ○(正しい) ひび割れ0.1mm・挙動なし: パテ状エポキシ樹脂シール工法

選択肢3の「可とう性エポキシ樹脂を用いたUカットシール材充填工法」が誤りで、2.0mm幅で挙動のあるひび割れにはポリウレタン系等の可とう性シーリング材が適切です。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

ひび割れ補修は、幅と挙動の有無で工法が変わります。挙動がある場合は、コンクリートが動き続けるためエポキシ樹脂では追随できず、再びひび割れる危険があるんです。

幅2.0mmで挙動があるなら、Uカットシール材充填工法でポリウレタン系等の可とう性シーリング材を充填します。問題文の「可とう性エポキシ樹脂」では大きな挙動に追随できず誤りです。

ザックリ言えば、動く割れは柔らかいシーリングで受ける、ということです。

覚え方

  • 挙動のある割れはUカット後にポリウレタン等の可とう性シーリング材(エポキシ不可)
  • 挙動なし・微細はパテ状エポキシ樹脂のシール工法
  • タイル陶片のみの浮きはアンカーピンニングエポキシ樹脂注入
  • 下地モルタルを含む剥落はポリマーセメントモルタルで張替え

一問一答

Q.

ひび割れ幅2.0mmで挙動のあるコンクリート面のUカットシール材充填工法では、何を充填するか。

ポリウレタン系などの可とう性シーリング材を充填します。可とう性エポキシ樹脂では大きな挙動に追随できません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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