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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.10を解説、耐震壁のせん断補強筋比は各方向0.25%以上

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.10は、鉄筋コンクリート構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 柱のせん断補強筋を密配筋する範囲と間隔
  2. 耐震壁のせん断補強筋比
  3. 梁貫通孔の位置と孔径の制限
  4. 床スラブの長期たわみの制限値

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

耐震壁の壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向それぞれ0.25%以上とします。「0.15%以上」では不足しており誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 柱のせん断補強筋間隔は、柱上下端から最大径の1.5倍または最小径の2倍のいずれか大きいほうの範囲内を100mm以下とする
2 ×(誤り) 耐震壁のせん断補強筋比は直交する各方向それぞれ0.25%以上。「0.15%」は誤り
3 ○(正しい) 梁貫通孔は梁端部への配置を避け、孔径を梁せいの1/3以下とする
4 ○(正しい) 床スラブのたわみはクリープを考慮し、スパンの1/250以下とする

選択肢2の「直交各方向それぞれ0.15%以上」という記述が誤りです。正しい値は各方向0.25%以上です。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

耐震壁は地震時の水平力を負担する壁で、壁板にひび割れが入っても急に耐力が落ちないよう、せん断補強筋を一定量以上入れる必要があります。

この補強筋の量はせん断補強筋比で管理します。せん断補強筋比とは、壁板の断面積に対する補強筋の断面積の割合で、これを直交する各方向それぞれ0.25%以上とするのが基準です。

ザックリ言えば、縦方向と横方向のどちらの鉄筋も、壁の厚さあたり0.25%以上は入れなさい、ということです。問題文の「0.15%以上」は0.25%より少なく、補強量が不足する誤りなんです。

正しくは各方向0.25%以上です。0.15%と0.25%は数字が近いので、ここは混乱しやすいところですね。

けんせつるの一言

「0.15%か0.25%か」は1桁目が似ていて間違えやすい部分です。耐震壁は地震に抵抗する大事な要素なので、補強筋比は各方向0.25%以上とやや多めに覚えておくと、緩い数字の選択肢に引っかかりにくくなります。「耐震壁=0.25%」とセットで頭に入れておきましょう。

覚え方

  • 耐震壁のせん断補強筋比 → 直交各方向それぞれ0.25%以上
  • 柱の帯筋密配筋範囲は最大径の1.5倍か最小径の2倍の大きいほう、間隔100mm以下
  • 梁貫通孔は端部を避け、孔径は梁せいの1/3以下
  • 床スラブのたわみはクリープ考慮でスパンの1/250以下

一問一答

Q.

耐震壁の壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向それぞれ何%以上とするか。

各方向それぞれ0.25%以上です。「0.15%以上」は補強量が不足する誤りです。

Q.

柱のせん断補強筋を100mm以下に密配筋する範囲はどこか。

柱の上下端から「柱の最大径の1.5倍」または「最小径の2倍」のいずれか大きいほうの範囲内です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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