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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.14を解説、合わせガラスと複層ガラスの違い

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.14は、建築用板ガラスに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 合わせガラスと複層ガラスの構造の違い
  2. 型板ガラスの製法(ロールアウト方式)
  3. フロート板ガラスの製法
  4. 耐熱強化ガラスの製法と防火設備への使用

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

スペーサーで間隔を保ち乾燥空気を封入するのは複層ガラス(ペアガラス)の構造です。合わせガラスはPVBフィルム等の中間膜で貼り合わせたガラスであり、選択肢1は説明が入れ替わっているわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) スペーサー・乾燥空気の説明は複層ガラスのもの。合わせガラスは中間膜で貼り合わせる
2 ○(正しい) 型板ガラスはロールアウト方式でロール模様を熱間転写して製造する
3 ○(正しい) フロート板ガラスは溶融金属上に浮かべて製板する、透明かつ平滑なガラス
4 ○(正しい) 耐熱強化ガラスは小口エッジ加工後に超強化熱処理を施し、防火設備に使用できる

選択肢1の「スペーサーで一定の間隔に保ち、内部に乾燥空気を満たした」という記述が誤りで、これは複層ガラスの説明です。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1の内容を分解すると、「スペーサーで一定間隔に保つ」「周囲を封着材で密閉する」「内部に乾燥空気を満たす」という3つの特徴が書かれています。これはすべて複層ガラス(ペアガラス)の構造です。

合わせガラスの正しい説明は「2枚以上のガラスをPVBフィルムなどの中間膜で密着させて貼り合わせたガラス」です。割れても破片が中間膜に付着して飛び散らないため、安全ガラスとして使われます。

つまり問題文は合わせガラスと複層ガラスの説明が入れ替わっているわけです。「スペーサーで間隔を保ち乾燥空気を封入する」のは複層ガラスの説明です。

覚え方

  • 合わせ=中間膜でくっつける、複層=空気層を挟む
  • 型板ガラスはロールアウト方式でロール模様を熱間転写
  • フロート板ガラスは溶融スズの上に浮かべて製板(透明・平滑)
  • 耐熱強化ガラスはエッジ加工+超強化熱処理で防火設備に使える

一問一答

Q.

合わせガラスの構造を簡潔に説明せよ。

2枚以上のガラスをPVBフィルム等の中間膜で密着させて貼り合わせたガラスです。割れても破片が中間膜に付着して飛び散りません。

Q.

複層ガラス(ペアガラス)と合わせガラスの最も大きな構造上の違いは何か。

複層ガラスはスペーサーで間隔を保ち内部に乾燥空気を封入した断熱ガラスです。合わせガラスは中間膜で貼り合わせた安全ガラスです。空気層の有無が最大の違いです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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