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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.15を解説、2成分形シーリング材の硬化方法

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.15は、建築用シーリング材に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. JISのシーリング材クラスの区分基準
  2. モジュラスの意味
  3. 1成分形シリコーン系の性質と用途
  4. 2成分形の硬化機構

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

「空気中の水分や酸素と反応して表面から硬化する」のは1成分形の特徴です。2成分形は主剤と硬化剤を施工直前に混合することで化学反応が起き、内部から均一に硬化するわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) JISのシーリング材クラスは目地幅に対する拡大率・縮小率で区分が設定されている
2 ○(正しい) モジュラスは試験片に一定の伸びを与えたときの引張応力のこと
3 ○(正しい) 高モジュラスの1成分形シリコーン系は耐熱・耐寒性に優れ、防かび剤入りは水回りに使用
4 ×(誤り) 空気中の水分・酸素で表面から硬化するのは1成分形。2成分形は主剤と硬化剤の混合で硬化

選択肢4の「空気中の水分や酸素と反応して表面から硬化する」という記述は1成分形の説明であり、2成分形には当てはまりません。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

「空気中の水分や酸素と反応して表面から硬化する」のは1成分形シーリングの特徴です。チューブやカートリッジから押し出した後、空気中の湿気や酸素に触れることで表面から徐々に硬化が進みます。

一方、2成分形は主剤と硬化剤を施工直前に規定比率で混合することで、両者の化学反応によって硬化します。空気との反応は関係なく、厚みの中心部まで均一に硬化するのが特徴です。

問題文の「空気中の水分や酸素と反応して表面から硬化する」という記述を2成分形に当てはめるのは誤りということです。

覚え方

  • 1成分=空気(外)と反応、2成分=主剤と硬化剤(自分)で反応
  • JISのクラスは目地幅に対する拡大率・縮小率で区分
  • モジュラスは一定の伸びを与えたときの引張応力(高い=硬い)
  • 防かび剤入りシリコーン系は水回りに使用

一問一答

Q.

2成分形シーリング材はどのような機構で硬化するか。

施工直前に主剤と硬化剤を混合することで化学反応が起き、硬化します。空気中の水分や酸素とは関係なく内部まで均一に硬化します。

Q.

JISにおけるシーリング材のクラスは、何を基準に設定されているか。

目地幅に対する拡大率(伸び)と縮小率(縮み)の許容値を基準にクラスが設定されています。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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