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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.46を解説、モルタル面のアルカリ度確認はpH12以下でなくpH10以下が塗装適正の目安

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.46は、仕上工事における試験及び検査に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 陽極酸化皮膜の厚さ測定法
  2. 造作材の含水率の確認
  3. 防水形仕上塗材の塗厚確認方法
  4. 塗装前のモルタル面のアルカリ度の基準

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

塗装素地となるモルタル面のアルカリ度は、JASS 18の規定ではpH10以下であることを確認してから塗装を行います。「pH12以下」では基準より緩すぎます。アルカリ成分が残った状態で塗装すると、塗膜の剥離・膨れなどの不具合が生じる可能性があるわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) アルミニウム製外壁パネルの陽極酸化皮膜の厚さは渦電流式測定法で測定する
2 ○(正しい) 造作材の含水率は高周波水分計を用いて15%以下であることを確認する
3 ○(正しい) 防水形仕上塗材の塗厚確認は単位面積当たりの使用量を基に行う
4 ×(誤り) モルタル面のアルカリ度確認の基準はpH10以下「pH12以下」では緩すぎて誤り

選択肢4のポイント(ここが誤り)

コンクリートやモルタルはアルカリ性の材料で、打設直後はpH12〜13にもなります。このアルカリ成分が塗膜にけん化反応を起こし、塗膜の分解・剥離・膨れの原因になるわけです。

JASS 18では、塗装直前に素地のpHを測定し、pH10以下であることを確認してから塗装することが規定されています。問題文の「pH12以下であることを確認した」という記述は基準より緩すぎて誤りです。

けんせつるの一言

「pH12以下なら問題ない」という感覚で施工すると、塗膜剥離のクレームにつながります。pH10以下という数値は意外と厳しいと感じるかもしれませんが、これが仕様書で定められた基準です。現場で素地確認を省略しがちですが、ここは検査として明確に記録を残す部分です。

覚え方

  • 塗装前のモルタル面アルカリ度はpH10以下(12は緩すぎて誤り)
  • 陽極酸化皮膜の厚さは渦電流式測定法
  • 造作材の含水率は高周波水分計で15%以下
  • 防水形仕上塗材の塗厚は単位面積当たりの使用量で確認

一問一答

Q.

JASS 18に基づき、塗装素地となるモルタル面のアルカリ度はpHいくつ以下であることを確認してから塗装するか。

pH10以下です。アルカリ成分が強い状態で塗装するとけん化反応により塗膜が剥離・膨れを起こすためです。

Q.

アルミニウム製外壁パネルの陽極酸化皮膜の厚さを非破壊で測定する方法は何か。

渦電流式測定法です。非磁性体金属上の皮膜厚さ測定に適しています。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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