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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.6 を解説、鉄骨構造の特徴

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.6 は、鉄骨構造の特徴に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鋼材の強さと自重の関係
  2. 鋼材の靱性(粘り)と変形能力
  3. RC造と比べたときの特徴
  4. 座屈や耐火被覆の必要性

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

「強くて粘りがある」と「変形能力が小さい」が同じ文に並ぶと、矛盾に気づきにくいところですね。

選択肢3は鋼材の変形能力を小さいとしていますが違います。粘り強いので変形能力は大きいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) RC造に比べ強度が高く軽量化しやすい
2 ◯(正しい) 細長い部材では座屈に注意が必要
3 ×(誤り) 鋼材は粘り強く変形能力は大きい。小さいは誤り
4 ◯(正しい) 熱に弱いため耐火被覆が必要になる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、鋼材は強くて粘りがあるため変形能力が小さい、としています。

ところが、ここが矛盾しているんです。粘りがあるというのは、壊れる前に大きく変形できる性質のことを指します。

この粘りのことを靱性といいます。靱性が高い材料は、力を受けてもすぐには折れず、ぐにゃりと変形しながら耐えます。

なぜかというと、鋼材は降伏したあとも粘り強く伸びてエネルギーを吸収するからです。

たとえば地震のとき、鋼材が変形して揺れのエネルギーを受け止めるので、いきなり崩壊しにくいんです。

ザックリ言えば、鋼材は粘り強いからこそ変形能力が大きい、ということです。「小さい」は逆です。

覚え方

  • 鋼材は粘り強い=変形能力が大きい
  • 粘り=靱性、地震エネルギーを吸収する
  • 熱に弱いので耐火被覆が必要

一問一答

Q.

鋼材は粘り強い材料だが、変形能力は大きいか小さいか。

大きいです。鋼材は靱性が高く、降伏後も粘り強く変形してエネルギーを吸収します。変形能力が小さいという記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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