ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成27年
  5. > No.12 木質材料

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.12 を解説、木質材料

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.12 は、木質材料に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 集成材は繊維方向をどう接着するか
  2. 合板は繊維方向をどう接着するか
  3. パーティクルボードやファイバーボードの特徴
  4. 含水率と木材の強度・変形の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

集成材と合板は、繊維をそろえるか直交させるかが入れ替わりやすいところですね。

選択肢1は集成材を繊維方向が互いに直角に接着としていますが違います。集成材は繊維方向を平行にそろえて接着するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 集成材は繊維方向を平行にそろえて接着。直角は誤り
2 ◯(正しい) 合板は単板を繊維方向が直交するよう積層する
3 ◯(正しい) パーティクルボードは木片を接着・成形したもの
4 ◯(正しい) 含水率が高いと強度は低下しやすい

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1は、集成材を、ひき板や小角材を繊維方向が互いに直角となるように集成接着したもの、としています。

ところが、繊維を直角にするのは集成材ではないんです。集成材は、ひき板を繊維方向がそろう向き、つまり平行に重ねて接着します。

なぜかというと、繊維をそろえることで、その方向に強い大きな部材を作れるからです。長い梁や柱に使います。

では繊維を直角に交差させるのは何かというと、合板なんです。単板を一枚ずつ向きを変えて積層することで、どの方向にも反りにくく強くしています。

たとえば体育館の大きな曲がり梁は集成材ですが、これは繊維をそろえているからこそ実現できるんです。

ザックリ言えば、集成材は繊維をそろえる、繊維を直交させるのは合板、ということです。

覚え方

  • 集成材=繊維方向を平行にそろえて接着
  • 合板=単板を繊維方向が直交するよう積層
  • そろえる集成材、直交させる合板で覚える

一問一答

Q.

集成材は、ひき板の繊維方向をどのように接着したものか。

繊維方向を平行にそろえて接着します。繊維を直角に交差させるのは合板です。集成材を直角に接着するという記述は誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>