ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成27年
  5. > No.34 危害・迷惑と防止対策

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.34 を解説、危害・迷惑と防止対策

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.34 は、工事による危害や迷惑と、それを防止する対策の組合せに関する問題です。

この問題では、4つの組合せのうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 解体時の粉じんとその防止対策
  2. 工事用車両による道路の汚れとその防止対策
  3. 騒音・振動とその防止対策
  4. 落下物による危害とその防止対策

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な組合せ)

「汚れ」と「沈砂槽」は水回りでつながりそうに見えますが、対策の対象が違うんです。ここは組合せを取り違えやすいですね。

選択肢2の道路の汚れ防止には沈砂槽でなくタイヤ洗浄場(洗車設備)を設けます。覚え方は道路の汚れはタイヤを洗う、沈砂槽は排水の土砂です。

各選択肢の正誤

選択肢 適否 解説
1 ◯(適当) 解体時の粉じんには散水で対策する
2 ×(不適当) 道路の汚れには沈砂槽でなくタイヤ洗浄場
3 ◯(適当) 騒音・振動には低騒音型機械などで対策する
4 ◯(適当) 落下物には防護棚などで対策する

選択肢2のポイント(ここが不適当)

工事用車両が現場から出るとき、タイヤに付いた土が道路にこびり付いて、近隣に迷惑をかけます。これが道路の汚れの問題です。

この対策は、出口にタイヤ洗浄場(洗車設備)を設けて、出る前にタイヤの土を落とすことです。

一方、沈砂槽は、現場から出る排水に混じった土砂をいったん溜めて沈め、きれいな上澄みを流すための設備です。つまり排水の処理が目的です。

選択肢2は道路の汚れ防止に沈砂槽を当てていますが、対策の対象がずれていて不適当です。汚れたタイヤから道路を守るには、まずタイヤを洗うことですね。

ザックリ言えば、道路の汚れはタイヤを洗う、沈砂槽は排水の土砂を沈める、と役割を分ける、ということです。

覚え方

  • 道路の汚れ防止=タイヤ洗浄場(洗車設備)の設置
  • 沈砂槽は排水中の土砂を沈める設備
  • 迷惑の対象と対策の対象を合わせる

一問一答

Q.

工事用車両による道路の汚れを防ぐ対策として、沈砂槽の設置は適当か。

不適当です。道路の汚れ防止にはタイヤ洗浄場(洗車設備)を設けます。沈砂槽は排水に混じった土砂を沈める設備で、道路の汚れ対策ではありません。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>