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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.44 を解説、コンクリートの調合

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.44 は、コンクリートの調合に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 水セメント比と強度・耐久性の関係
  2. 単位水量とひび割れ・乾燥収縮
  3. 細骨材率の意味と決め方
  4. 細骨材の粗粒率と細骨材率の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

粗粒率と細骨材率は名前が似ていて、増減の向きを取り違えやすいところですね。

選択肢4は粗粒率が大きいときに細骨材率を小さくするとしていますが逆です。粗い砂のときは細骨材率を大きくして、ワーカビリティを保つんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 水セメント比が小さいほど強度・耐久性は高くなる
2 ◯(正しい) 単位水量は所要のワーカビリティの範囲で小さくする
3 ◯(正しい) 細骨材率は所要の品質が得られる範囲で小さくする
4 ×(誤り) 粗粒率が大きい細骨材では細骨材率を大きくする

選択肢4のポイント(ここが誤り)

選択肢4は、細骨材の粗粒率が大きい場合には、細骨材率を小さくする、としています。

ところが、これは逆です。粗粒率が大きいとは、その細骨材(砂)が粒の粗い砂だということです。

粗い砂は表面がざらざらで、コンクリートが流れにくく、まとまりが悪くなります。

なぜかというと、ワーカビリティ(打ちやすさ)を保つには、砂の量を増やして細かい部分を補ってやる必要があるからです。だから細骨材率は大きくします。

例えば、現場で粗めの砂を使うときは、砂の割合を増やして滑らかに流れるよう調整します。

ザックリ言えば、粗い砂のときは細骨材率を大きくしてまとまりを補う、ということです。

覚え方

  • 細骨材の粗粒率が大きい=細骨材率を大きくする
  • 粗い砂はワーカビリティが落ちるため砂量を増やす
  • 水セメント比は小さいほど強度・耐久性が高い

一問一答

Q.

細骨材の粗粒率が大きい場合、細骨材率はどうするか。

大きくします。粗い砂はワーカビリティが落ちるため砂量を増やして補います。小さくするとする記述は逆で誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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