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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.54 を解説、硬質塩化ビニル雨どい工事

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.54 は、硬質塩化ビニル雨どいを用いたとい工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 軒どい受け金物の取付け間隔
  2. 軒どいの伸縮の逃がし方
  3. たてどい受け金物の取付け間隔
  4. エキスパンション継手の役割

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

塩ビは温度で伸び縮みする、という性質を忘れると引っかかる問題なんです。

軒どいの両端を集水器に接着剤で固定すると伸縮を逃がせず、これが誤りなんです。塩ビどい=伸縮するから固定しないと覚えておきましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 軒どい受け金物は600mm間隔で取り付ける
2 ×(誤り) 軒どいの両端を集水器に接着固定すると伸縮を逃がせない
3 ◯(正しい) たてどい受け金物は900mm間隔で取り付ける
4 ◯(正しい) 継いだ長さが10m超でエキスパンション継手を設ける

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、軒どいの両端を集水器に接着剤で固定した、としています。

ところが、これでは伸縮を逃がせないんです。硬質塩化ビニルは、温度の変化で大きく伸び縮みする材料です。

軒どいの両端を接着剤でガッチリ固定してしまうと、伸縮の逃げ場がなくなります。

なぜかというと、夏の暑さで伸びた分が逃げられず、たわみや継手の外れ、割れの原因になるからです。

例えば、集水器との取合い部などで伸縮を吸収できるようにし、両端は固定しないのが正しいやり方なんです。

ザックリ言えば、塩ビどいは伸び縮みするから両端を固定してはいけない、ということです。

覚え方

  • 塩ビどいは温度で伸縮=両端を固定しない
  • 集水器部などで伸縮を吸収させる
  • 継いだ長さ10m超ならエキスパンション継手

一問一答

Q.

硬質塩化ビニルの軒どいの両端は、集水器に接着剤で固定してよいか。

固定してはいけません。塩ビは温度で伸縮するため、集水器部などで伸縮を吸収させ、両端は固定しません。接着固定する記述は誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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